ハードとソフト

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固いと柔らかい
と言うお話ではなく…
多くの場面で使われる言葉ですが
「形のあるもの」をハード
「形を外見的に見ることができないもの(こと)」をソフト
というお話です。

パソコンで言うなら、コンピューター本体、ディスプレイやハードディスクなど周辺機器を「ハード」と言い、パソコンを動かすWindowsなどの「OS]や、計算ソフトやワープロをパソコンで行うための「プログラム」のことを「ソフト」と言います。
自動車で言うなら、車体、エンジン、タイヤなどが「ハード」で、電子制御システムが「ソフト」です。
音楽で言うなら?
楽器と弓、肩当や松脂などが「ハード」(ソフトケースもハードの仲間笑)
すると楽譜がソフト?ん?そうなのか?

パソコンにしても、車にしても、楽器にしても
「使うのは人間」なんです。使う人間がいかに快適に、便利に、楽に生活するための「道具」がハードとソフトなんですね。
人類の歴史は道具を使うことで進化してきました。
道具を使う高い知能を持っている生物の頂点が人類。
便利になる一方で、使う人間は進化しているのでしょうか?
楽器にスポットを当てて考えます。

ハードとしての楽器、特にクラシック音楽で使われる楽器の進化は、産業革命で金属を加工する技術の進歩とともに大きく変化しました。
ただ、ヴァイオリンについては使用する弦の種類が変わったこと以外、ほとんど進化していません。
ソフトである楽譜は、進化というより歴史を遡って作られた音楽を、現代の人間が演奏していますから、その意味では進化していないとも言えます。
では、演奏者は進化したのでしょうか?

演奏技術が大きく変わったと感じる人は少ないと思います。
チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが作曲された当時、演奏不可能と言われた話が残っています。今や、中学生でも演奏するのですから、進化したのでしょうか?う~ん。疑問です。
演奏技術の進歩というより、低年齢化しているだけのように私は感じます。
ハード(楽器)が手軽に手に入ることも、演奏家の人口を爆発的に増やした一つの要因です。

音楽だけが特別なんでしょうか?そうとも思えません。
道具が進化しても、人間は変わっていないのですから。
単に「便利になる」ことだけを求めるハードとソフトの開発に、疑問を感じる今日この頃です。
r年収しなくちゃ!(笑)

メリーミュージック 代表 野村謙介

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