楽譜を覚えるためのプロセス

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 映像はショスタコービッチ作曲「二つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」の4番「ワルツ」と5番「ポルカ」をヴァイオリン・ヴィオラ・ピアノで演奏しているものです。この楽譜は手に入りませんでした。
 ヴァイオリンのセカンドの楽譜は…

すごいでしょ!浩子さん天才!ありがとう!
で、それを私がパソコンソフトを使って「音」にします。

すごいでしょ!浩子さん天才!ありがとう!
で、それを私がパソコンソフトを使って「音」にします。

さらにここに先ほどの楽譜を画像にして音楽に合わせて動画を作ります。
それがこちら。

これを頭に覚えて演奏するのです。覚えながら指使いや弓も覚えます。
「動画が見えるなら紙の楽譜も見えるでしょ?」と思われますが私たち弱視の人間にとっては画面の明るさとコントラストの強さは、紙よりもずっとみやすいのです。ただ音符の位置などは苦しいですが(笑)音を聴きながら覚える方法は「スズキメソード」の母国語方式に似ていますが、正確には意味が違います。このパソコンの音源をそのまま真似して弾きたくないし(笑)そもそも楽譜を見ることが難しくなった分を補うための音源です。
 楽譜を見ながら演奏できることが当たり前だった頃には「暗譜」することの意味や難しさを考えたことはあまりありませんでした。なんとなく?何度も練習している間に覚えるのが暗譜だと思っていました。
 楽譜を見ないで演奏する(できる)こと
それだけでは暗譜とは思わなくなりました。演奏しようとする音楽のあらゆる要素…音の長さ・高さ・大きさ・音色などを演奏する弦や弓の位置をひとつのパッケージ=イメージとして一曲分「思い出せる」ことが暗譜だと思うようになりました。少しずつ…一音ずつ・1小節ずつ・1フレーズずつ覚えます。
 能率が悪く思われますが実際にやってみると案外!短時間で演奏できるようになるものです。ぜひ、皆さんも一度お試しください!
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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