プロと一緒に演奏するとアマチュアはうまくなる原因

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 映像は、今月7日に行ったメリーオーケストラ第41回定期演奏会より「ダッタン人の踊り」の動画です。
 手前みそが多分に入りますが、純粋に「あれ?うまいなぁ」と思います。
メリーオーケストラ「らしくない」と言うか「そんなバカな」と言うか(笑)
 いや、アマチュアオーケストラの演奏レベルとしては、十分「じょうず」だと客観的に思います。「もしかして、アマチュアの人が演奏した振りをしてる?」(笑)いいえ!小学生の会員も中学生の会員も私より年上の会員も「みんな」必死で演奏しています。
 確かに会員以外の「仲間」たちの演奏技術が尋常でなく高いことは事実です。
プロのオーケストラで主席フルートを演奏していた人、現役のプロオケ団員。最近の日本音楽コンクールで入賞した人などなど、一人ずつの経歴の「合計値」はアマチュアオーケストラに数人、エキストラが入っている演奏とは比較になりません。
 それは「ずるい」ことでしょうか?
もしこれが録音でコンクールに参加するとしたら「インチキ」です。
お客様を「だましている」ことになるでしょうか?
私は指揮者として、このオーケストラの創設者として、NPO法人の理事長として、何一つ間違っていないと確信しています。

 アマチュアの演奏者=会員が演奏を楽しみながら、上達する事がアマチュアオーケストラの「原点」です。そのための手段として、プロの演奏家と一緒に演奏することは、最高の環境です。しかも、お客様にしてもよりレベルの高い演奏を「無料」で聴くことができるのですから、「音楽の普及」と言うNPO法人の目的に合致しています。
 さらに言えば、プロの演奏者たちが「無報酬」で演奏してくれているのは、紛れもなくこのオーケストラの趣旨に賛同してくれているからに相違ありません。
 多くの仲間たち=友情出演者たちは、演奏会当日の午前中に行うステージリハーサルだけで午後2時からの本番を迎えます。通常ならもっと「バラバラ」になって当たり前です。アマチュア会員たちは六か月練習しているとはいえ、当日にプロの人たちに合わせる技術はありません。プロの人たちがアマチュアに「合わせて」くれているのです。そのことを会員たちも体感しています。

 プロの演奏技術を吸収することは容易なことではありません。動画やCDでどんなに勉強しても、自分に合わせてくれることは不可能です。しかも、すぐ隣の席でプロの演奏を聴きながら演奏できる「贅沢な感動」を味わえるのです。
 私自身、学生時代からいくつものアマチュアオーケストラに「賛助出演者=エキストラ」として演奏に参加させてもらった経験があります。多くの場合、初めてお邪魔して、演奏だけして挨拶をしてから演奏料=謝礼を受け取って「さようなら」のお付き合いになあってしまいます。アマチュアメンバーとお互いに会話をすることもなく、エキスtら同志も交流はほとんどありません。
 それと違いメリーオーケストラの場合には、賛助出演者は全員が私自身と、何らかのご縁がある人たちばかりです。毎回のように参加してくださる方もいれば、都合がつかず他のお友達や後輩を紹介してもらう場合もあります。そうした「きずな」がメリーオーケストラの中には自然と感じられるのが最大の魅力であり、通常のアマチュアオーケストラにありがちな「冷たさ」を感じない理由です。

 どんなにプロの演奏者が加わってもオーケストラとしては「アマチュア」なのです。それは演奏技術の問題と言うよりも「アマチュアならでは「のものです。
 自分たちのできる練習を、それぞれのメンバーがそれぞれの環境の中で行なった「結果」がすべてなのです。プロの演奏に求められる物とは根本的に違います。
そのアマチュア演奏者がプロの奏者と交流し、その「音」に感動しながら自分も一緒に同じ曲をえんそうする経験。これこそが上達の秘訣です。
 先ほども書きましたが「コンクール」のように技術の優劣を競うのはアマチュアオーケストラにとっては無意味だと思っています。もっと大事なことは、演奏を楽しみながら「もっとうまくなりたい!」と感じられる演奏を目指すことです。これからも、メリーオーケストラの演奏にご期待ください。
 最後まで読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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