音楽に救われる人間

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 映像の音楽は、ヘンデル作曲「オンブラマイフ」をヴィオラとピアノで私と浩子さんが演奏したものです。音楽を演奏したり、聴いたりすることが好きな人は、時に音楽に救われる気がするものです。私だけかもしれませんが…。
 楽器を演奏しているときに、音楽の事だけを考えられる人を「音楽が好きな人」と言います。音楽を聴いているときに、聴こえてくる「音」に身を任せられる人も「音楽を好きな人」だと思います。
 好きなことに没頭できる人は、とても幸福な人だと思います。
ただ、それを「幸福」と感じないまま過ごしていることも珍しくありません。当たり前のことになっているから感じられない「健康」と同じです。
 「音楽が中心」の生活は単純に時間とお金の問題だけではないと思っています。音楽に関わる仕事をしているから「音楽が中心」の人生?とは限りません。一日の大半を家事や仕事、育児に費やす日々が続いたとしても「いつかきっとまた!」と思い続ける人は「音楽が中心」の生き方だと思います。
 生活の為に、音楽から遠ざかる「時間」が、ある人の方が多いのではないでしょうか。その時間に自分を失わないでいることは、口で言うほど簡単ではありません。その生活に「我慢」できなくなった時、改めて音楽に向き合えるうれしさを感じます。

 たかが音楽ですがが、音楽が好きな人にとって、音楽以外のことは…
「たかが」よりさらに「どーでもいいい」ことなのかも知れません。
・他人との関係
・仕事場のストレス
・お金のこと
・暮らしの事
・病気の事
いっぱいありますよ(笑)
音楽を大切にできることは、音楽を好きな人にしかできないことです。

 アマチュアもプロも関係ありません。
音楽が好きだという気持ちこそ「音楽家の証」だと思います。
音楽家である必要もありません。音楽が好きな気持ちがあれば。
「好き」と言う感情に勝るものはありません。
自分を救ってくれるのも音楽です。
形もない、目に見えない、触れられないのが音楽です。
その人にしか感じられないのが音楽です。
自分の音楽は、自分自身の感情だと思います。
いつまでも大切にしたいと思っています。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介





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