500本目の動画

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 Youtubeに自分の演奏、自分が指揮をした演奏、編集した映像を、自分の半生用と生徒さんの参考にと思いアップしてきて、その数がこの動画で500本目です。
・チャンネル開設当初の「MrKabajiru」
URLは https://www.youtube.com/channel/UCli07laNGU99USxnDO9CTyA
・その後、動画数が増えたので作った「野村謙介」

URLは 
https://www.youtube.com/channel/UCK0zl04-SCFOlKBlyv_9tdg
・それでもパンクしそうだったので作ったのが「野村謙介チャンネル3」
URLは https://www.youtube.com/channel/UCMAZycdSb68eZ3DzN5GwmTg
と、いつの間にか増えた動画たちです。

 動画の中には「限定公開」と「公開」の2種類があります。人様にお聞かせできないと思った映像は「限定公開」でアップしていますが、それ以外の動画がお見せできる動画だとも思っていないわけで(汗)「じゃ、なんでアップしてるの?」と素朴な疑問。
 この考え方には賛否両論あるのですが、インターネットという誰でもが見ることのできる空間に、見られることを前提に動画をアップするのは目的があるからです。
 プロの演奏家が自分の演奏をアップする場合「広報=宣伝」が主な目的だと思います。入場料金を頂くコンサートの演奏風景を、Youtubeで「ただで見られる」と言うことに不公平感を感じるお客様もいるかも知れません。さらに言えば、その映像だけで十分満足できるかたなら、チケットを買わずに配信されるのを待っている方法もあります。 宣伝のつもりが、逆効果になるとも考えられます。
 現実に、配信に課金する=お金を払うと動画を見られる方法で、コンサートを開いているプロの演奏家も多くなりました。時代の変化です。
 ネット配信にお金を払う人にとって、無料で同じ動画が配信されたら、きっと怒りますよね?
 「投げ銭方式」で払いたい、払ってもいいという人が自由に支払うという方法もあります。そのほかに、クラウドファンディング方式でネット配信するプロも見られます。
 どんな方法であれ「お金をもらう配信」には私は踏み切れませんし、自分の演奏動画にお金を払いたいとも思わないのが現実です(笑)
 コンサートを開き、お客様と会話し、演奏を聴いていただくことが好きなのです。広告にお金をかけられません。スタッフも必要最小限です。撮影も同じです。編集作業は自分で行います。その映像を無料で公開して、演奏会に足を運んでくれる人が「増えるのか?」と言われれば、答えは残念ながら「いいえ」です。宣伝としての効果が見込める演奏家もいると思いますが。

 生の演奏とパソコンやスマホで聴くことのできる「機械音」が、どう違うのかを並べ立てても、パソコンで十分と言う人には「だからなに?」という話です。
コンサート会場に、行きたくても行けない人もたくさんいます。私も一人でコンサートに行くことは視覚障害のために出来なくなりました。高齢のかたに、招待状を送るのも不安になることがあります。その方たちが、CDやDVD、インターネットを使うことができれば「疑似コンサート」を楽しんでもらうことができます。
 コンサートならではの「良さ」を演奏する演奏家、主催する人間が本当に理解しているでしょうか?単に「音質」の問題だと片づけられることではありません。「演奏家を見られる」と言うのも今や、会場でないほうが良く見える時代ですよね。逆に自宅や、電車の中で好きな時間に、一人で音楽を楽しめるという意味では、コンサートに勝ち目はありません。
 私は先述の通り、会場でお客様の反応を見ながら、話したり演奏したりすることが好きなのです。お客様が演奏者と「相手の顔を見ながら会話する」ことは、ネット配信の場合とは明らかに違います。「ライブチャットがあるよ」と思われるかもしれませんが、演奏中にモニターを見ながら演奏しますか?演奏後に、チャットで一人ずつと「やりとり」できても握手はできません。
 人と人の「ふれあい」がコンサートでしか感じられないことではないでしょうか?お客様同士の「仲間意識や連帯感」もその一つです。休憩時間に、お客様同士が楽しそうに会話している姿を、楽屋のモニターで見ていると、とても嬉しく感じます。

 自分の演奏を公開することが、正しい行為かどうかは、人によって答えが違います。少なくとも現在は、Youtubeで誰の作曲した音楽を演奏しても著作権料を支払わなくてもアップできます。ユーチューバーとしてスポンサーからお金をもらうようになると話は別ですが。
 自分の演奏を誰かが見てくれることが「嫌だ」と思うなら、利用しなければ良いだけです。誰かが見てくれて、楽しんでくれたり、参考にしてくれることを「良し」とするなら、アップするのも楽しいと思います。
 これから、どんな演奏を記録できるのかわかりません。
自分のモチベーションを維持するためにも、コンサートを開き続け、演奏を公開できる内容になるように、頑張るのです!
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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