季節も移り変わり、梅雨が始まりそうです。
楽器にとって湿気と温度の変化は、私達が感じる以上に辛く、厳しいのです。
特に日本の梅雨時は高温多湿の日が続くため、大きなストレスになります。
弦楽器のほとんどの部分は、良い楽器であればあるほど長い年月、自然乾燥させた
松の木や楓の木を使って作られています。その白木の木材の表面に、楽器を保護し、美しく輝かせ、音色を柔らかくするために「何重にもニスを重ねて塗ってあります。
それらの木やニスは高温で多湿になると、柔らかくなり水分を吸収します。
楽器の木材に水分が増えれば、振動しにくくなり、こもった音になります。
日本で生活する以上、梅雨は避けられません。いかに、この既設を乗り越えるかが、弦楽器奏者の経験と技術を問われる部分でもあります。
多くのアマチュアヴァイオリニストの生徒さんが、楽器を毎日練習することは不可能に近いことを考えると、楽器のメンテナンスに皆さんの貴重なお休みの日をあてていただけることを、みなさんの楽器に代わってお願いします。言葉を話せない楽器だからこそ、みなさんのちょっとした心遣いで元気にもなり、病気にもなるのが「楽器」なのです。大きな手術をしなくてはいけない状態になる前に、ぜひ、私達専門家に健康診断をさせてください。点検は無料。交換や修理の必要なものも、できるだけ安価に済むように相談しながら大切な楽器を健康に保ってあげたいと思います。
お問い合せやお申し込みはお電話042-771-5649または、メールoffice@merry649.comまでお気軽にご連絡ください。