政治・経済と音楽

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 私達のように音楽に関わって生活する人たちの多くが「政治に関心がない」ことを痛感します。まして「経済」に関しては「学問」だと思い込んでいる音楽家がいます。
 どんな職業であれ「sy会」という集団組織の中で生きていく以上、その組織…例えば国の政治と経済活動の中で生きていることに違いはありません。
 分かりやすい例えで言うなら、国全体が「戦争」状態にある時には「生き残ること」が最も難しいことになります。政治家は国民一人一人の命を守ってくれる「スーパーマン」ではないわけで、むしろ国民の命より国としてのメンツや政治家個人の地位・権力を優先居ます。
そんな中で優雅にコンサートを開けるはずもありません。
 経済活動が息詰まれば、戦争中と同じように自分と自分の家族が「生き残る」ことを第一に考えるのは当たり前のことです。この位の事なら音画家でも理解できるはずです。

 音楽家は「自分の考え」を大切する職種です。他人の考えに口を挟まないことも「素敵な音楽」として評価されます。だからなのか?音楽家の多くは政治に対して声を挙げたがりません。もちろん、声を出すと生活できなくなる人も音楽家の中には多くいます。「サラリーマン」あるいは「仕事を受ける立場」で、雇い主やクライアントに「たてつく」声を挙げられないのが現実です。

 音楽を演奏することは「自由」を象徴する行為だと思っています。これも極端な例ですが、戦争になり強制的に軍隊に徴兵され「軍歌」を演奏しなければ銃殺される状たちなら心を無にして演奏して生き延びることも必要です。
その軍歌演奏に「自由」はありません。
 戦争でなくても、生活することがやっと…という社会の中で、音楽家が演奏して生き残れると思う人がいるでしょうか?すでに日本はその状態になりつつあります。
ほんの一部の富裕層だけが贅沢な暮らしをし、ほとんどの国民は5円でも安い食パンを買うために遠くまで買いに行く生活をするのが「今の日本」です。見栄を張って「私は普通に生活している」と思いたがるのも日本人の国民性です。私たちが幼い頃「ウサギ小屋」と海外から笑われる小さな団地でも、幸せに暮らしていたのも「国民性」の現れです。そこから成長し続けていた日本で私たちの世代は育ちました。ところが、30才を超えた頃から一気に日本は衰退し始めました。それが30年間、今も続いています。
「いつかよくなる」「誰のせいでもない」「我慢できる」
そんなお人よしばかりの日本人。
 音楽家が生きていける日本は、何も声を挙げなければぜったに戻ってきません。
 私たちは知っているはずです。一人dd出来ないことがオーケストラならできることを。アンサンブルは誰かと一緒に行動することだということを。他人に任せて自分の音楽が良くならないことも知っているはずです。

 政治が腐敗する原因はただ一つです。
国民が政治に無関心になった時です。まさに今の日本がそれです。「野党がだめだ」「投票しても無駄だ」「どうせ変わらない」それこそが自滅行為だということを知るべきです。世界で今、一番「沈んでいる国」が日本だと知っていますか?
 自分の自由を守るために、自由を奪う政治家を「選挙で落選させる」ことができるのは、私達だけです。
社会主義?共産主義?違います!
音楽を演奏できる主義です

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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