弓の毛を張り替えること

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弦楽器奏者にとって「弓の毛の張替え」は弦の借り換えと同様、いつ変えようかな¨と迷うことの一つです。
馬のしっぽの毛ですから、弾かずにいたとしても時間とともに劣化します。
人間の髪の毛を考えればよくわかりますが、カットしたり、抜け落ちた髪の毛は弾力がなくなり、細くなっていきます。馬のしっぽの毛も同じです。
古くなると、弾力がなくなり、細くなります。表面の凸凹は残っていたとしても、新しい毛の柔らかさは失われます。
使わなくても、せても1年に1度は張り替えてもらいたいと思っています。
その張り替える職人さんの「技術」は演奏家にわかりにくいものですが、
技術と経験が足りない職人さんが張り替えた場合との違いは、明らかにあります。
弓の木の弾力を見極め、すべての毛を均等な間隔(幅)で揃え、その時の乾燥や湿度と、弓の長さを考えて、緩めたときに、毛だけでなく弓の木(スティック)も完全に休める状態に長さを決める¨。
さらに、くさびを正確に削り、抜けない。でも次に張り替える時に外せる大きさにする。
なさに「職人芸」だと思います。

毛の良しあしも大切ですが、私の経験で言えば「職人の技術」の方が重要です。

私は中学生の時から「毛替えは目の前で職人さんがしてくれるもの」だと思ってきました。自分の大切な弓を目の前で触ってくれるので、なにも心配がありません。その意味で、主治医「櫻井樹一氏」は私が楽器、弓のすべてを任せられる唯一の職人さんです。

張り方の好みや、楽器調整の好み、職人さんとの相性は大切ですが、ヴァイオリンンの主治医を見つけることがなによりも大切なことです。

みなさんも、信頼できる職人さんを探しましょう。
難しければ「信頼できる師匠」に紹介してもらいましょう。

野村謙介

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