日曜日、サントリーホールに行ってきました。
2年前にも同じコンサートを浩子先生と二人で楽しみました。
このベルリン・フィルの12人のチェロ奏者たちは、もちろん普段は世界中を飛び回るベルリン・フィルハーモニーのメンバーとして演奏しているいわゆる「オーケストラメンバー」です。
彼らの演奏を聴いていると理屈抜きに気持ち良いのです。
うまいとか、すごいとか、そんな表現が当てはまりません。
彼らにしかできない演奏を、長い歴史を引き継ぎながら、常に新しいことに挑んでいることも音楽に現れます。
まさに「音」が私の体に溶けていく感覚です。ホールの空間に漂う音。決して大きい音でもないのですが、どんな再生装置にも作れない空気の振動を感じます。
演奏の様子はYOUTUBEなどでも楽しめますが、会場で感じる音とは別のものです。当たり前ですが…。そんな演奏をする人が世界に存在し続けることが素晴らしいと思うのです。一人では決して実現できないことなのです。素晴らしいソリストは世界中にたくさんいます。また、素晴らしいオーケストラもたくさんあります。12人という人数だからできること。常に次世代を見据えて活動するからできること。彼らにしかできないことなのかもしれませんが、その一部だけでも自分が音楽を通してできることがあると、信じながら今日もお仕事しています。