和波先生のコンサートを楽しませていただいた翌日は休日。
ゆっくり起きて朝(昼)風呂を楽しみました。
昨日の演奏会が終わって夜、自宅のテレビで偶然、同じブラームスのソナタの演奏を聴きました。
改めて何がこんなに違って聞こえるのかと考えていました。
和波先生の演奏を、ヴァイオリン弾きとして考えると自分の受けた教育と通じるものを、とてもたくさん感じました。
誤解されないよう書いておくと、ここで評論家めいたことを書いているつもりは、まったくありません。また、すべてのヴァイオリンを愛好する人に敬意を持っています。さらに、プロとして演奏している方々の演奏に「けち」をつける気もありあせんし、序列をつける気も毛頭ありません。
和波先生の演奏を「内面からの音楽」と感じました。
演奏の核がからだの中心にある演奏方法だと感じました。
ボーイング、左手、上半身全体の使い方、楽器を構えた姿勢
すべてが外に向かってまた、からだの中心に戻ってくる私の受けた演奏方法に共通するものを感じました。
それを抽象的にあらわすなら「音楽を一生懸命演奏していている」というわかりやすい言葉てあらわせると思います。和波先生のように50年という年月、演奏活動をされていないヴァイオリニストの多くが、この一生懸命さを感じさせない演奏をしている気がします。
好みの問題はあります。でも、誠実さは好みの問題以前の問題だと思います。
ひたむきな音楽が好きです。形だけの演奏や、指先から始まる音楽には、情熱を感じません。みんな上手です。でも、演奏者がどんな人間であるか?を感じることが演奏を楽しむことではないかと、昨日強く感じて和波先生の偉大さを改めて痛感しました。
今日はゆっくり休みます!