メリーミュージックブログ

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オーケストラを身近に

オーケストラを身近に

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映像はNPO法人メリーオーケストラによる「ジュラシックパーク」の演奏です。ジョン・ウィリアムス作曲の映画音楽。
今回のテーマである「オーケストラを身近に」ですが、多くの方にとって「オーケストラの演奏会で生の演奏を聴く」機会は特別なことであり、関心も低いのが実状だと思います。
言うまでもなく「管弦楽=オーケストラ」は合奏という演奏形態の中で最大の規模です。当然、演奏する人数も編成によって、50~80名ほどの人が演奏します。合唱と違い、楽器の種類が多いために必然的に演奏者が多くなる面もあります。
弦楽器=ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス
木管楽器=オーボエ・フルート・ピッコロ・クラリネット・ファゴット
金管楽器=ホルン・トランペット・トロンボーン・チューバ
打楽器=ティンパニ・大太鼓・小太鼓・鍵盤打楽器・シンバル
曲によってはハープやパイプオルガン、まれにピアノが加わることもあります。
それらの楽器を演奏する人は、それぞれの楽器をただ楽譜通りに演奏する技術の他に、他の演奏者と時間=タイミングとピッチ=音の高さを「揃える」技術が求められます。
1曲の中で、それぞれのパートが自分の楽譜を見ながら、他のパートとは違う「音楽」を演奏します。自分の演奏する音楽だけを知っていても合奏はできません。例えれば演劇で役者さんが「台本」に従って台詞を声で読みながら、身体を使って自分の役を演じます。他の役者さんが直前、今、或いは次に言う台詞も覚えなければ、話がつながらなくなります。

さて、そのオーケストラの演奏会を生で聴こうとすれば「入場料・チケット代金」が必要になることが殆どです。海外の有名オーケストラ演奏会などの場合、一番安いチケットでも5,000円ほど。S席と呼ばれる見るのにも聴くのにも条件の良い席だと10,000円以上するのが通常です。
「高い!」と感じますよね?だから行かない(笑)ごもっともです。
プロのオーケストラは演奏会で利益を出せなければ、演奏者への給料を支払えません。次の演奏会のホールを押さえ、広告をし、事務職の人に給料を支払う、それらの利益が必要です。ホールを使うのでホールに支払う金額もチケット代金の利益で支払われます。つまり、演奏会の入場料やチケット代金は「演奏会を開催するための費用」なのです。

私が設立し24年間、毎年2回の定期演奏会を実施してきたメリーオーケストラは「特定非営利活動法人=NPO法人」です。活動の目的と、目的を達成するための事業を限定し、厳しい審査に通らなければNPOとして認可されません。
法人ですから「会社」ですが、一般の会社と違って社員に給与を支払ってはいけません。社員とはメリーオーケストラの場合「演奏する会員=メンバー」です。会員は毎月、法人に「会費」を納めます。現在は月に3,500円の会費を子供の会員も大人の会員も納めています。さらに活動に賛同する「賛助会員」が賛助会費を納めることも、法人の規則である「定款」で定められています。当然、毎年予算・決算・事業報告・事業計画を役所に提出し、法務局に登記して決算は貸借対照表の公開も義務づけられています。一般の「市民オーケストラ」と比べ、はるかに厳しい条件があり、だからと言って助成金や補助がいつも出るということもありません。「じゃぁ何故?NPOにしたの?」と思われますよね?
事実2026年現在、国内でNPO法人のオーケストラは、メリーオーケストラただ一つです。「オーケストラ連盟」はありますが、連盟はオーケストラ組織ではありません。
「活動の透明性」「目的の明示」がNPOにした理由です。
先述の通り、オーケストラの演奏会を開くための費用は、メリーオーケストラの場合でも最低でも50~60万円。曲の編成が大きくなれば80万円ほどの費用が必要になります。会員だけでは、必要な演奏者が足りないのです。すべての楽器の演奏者が会員なら、会員だけで演奏できますが、それでも会場費・広告費などは最低限かかります。
不足する楽器の演奏者は「賛助出演者」として、無報酬で参加してくれています。プロもいれば、音大生もたくさん参加しています。
では、費用は誰が負担しているのでしょうか?
相模原市民文化財団=ホール運営組織からの助成金が上限10万円いただけることもあります。それ以外の費用を「会費」と「賛助会費」さらに会員が支払う「演奏会参加費」で賄っています。
「入場料を頂けば?」NPOでも活動に必要な資金を、活動=演奏会の入場料で賄うことは認められています。「特定の活動が非営利であること」が条件なのです。ただ、入場料を頂くと「アマチュアなのにお金を払わないと聴けないの?」と言う方もいらっしゃいます。理解して頂けないのです。

何よりも「青少年の健全な育成」と「音楽の普及」を目的としたオーケストラなので、一人でも多くのお客様に会場にお越し頂き、演奏する子供たち=会員の感動と達成感を得ることを大切にしています。
音楽を普及させるために、普段は音楽を聴かない方にも関心を持っていただくことが活動の趣旨なのです。
メリーオーケストラは「特別なオーケストラ」です。演奏は?私の耳を基準にして言えば「特別な音」がします。もちろん、プロのオーケストラのような正確さ・クオリティはありません。でも「演奏に向かう姿勢」「一体感」はプロと変わらないと思います。
ぜひ!一度でもメリーオーケストラの演奏会に足を運んで頂きたいのです。クラシック好きな方でも、ポピュラーや映画音楽が好きな方でも、きっと楽しめる曲があります。
皆様のお越しを心からお待ちしています。

NPO法人メリーオーケストラ理事長・指揮者 野村謙介

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