2代目の生徒さんたち

つきほくん

教室オープンから10年という年を寝て、習っている生徒さんのお子さんたちが
教室で新たにレッスンを受けてくれています。私たちにとって一番嬉しいことです。
音楽を学ぶのは一生の楽しみです。自分が親となったとき、自分の子供に
少しでも自分の知識や技術を伝えることができれば、子供にとっても幸せなことです。
技術的なことに止まらず、毛族が共通の楽しみとして音楽を愛好することは
コミュニケーション手段としても大切なことです。
写真の生徒さんは中学生で教室でフルサイズ(大人のサイズ)のヴァイオリンを
購入し嬉しそうに背負っているものです。
人と人の出会い、人と音楽との出会い、楽器との出会い。
出会いの場としてメリーミュージックは活動しています。

メリーミュージックの考え方

久しぶりの更新です。すみません。
教室の生徒さんによる発表会の準備に追われている毎日です。
9月23日(祝日)午後2時からサンエールさがみはらで
子供の部、大人の部の発表会「小さな音楽会」を開催します。
一口に音楽教室といっても様々です。
グループレッスンで楽しさを優先したレッスンをする教室もあれば
演奏家になるための教育を優先する教室もあります。
メリーミュージックは、どんな生徒さんの希望にもこたえることが出来る
「珍しい音楽教室」だと感じています。

演奏するために必要な知識や技術を生徒さんに教えるためには
教える側が音楽家になるための教育を受け、多くの生徒さんの個性を知り、
経験を積み重ねることが絶対条件です。
どんなにステキな雰囲気のおしゃれな教室でも、先生が未熟で意味がありません。
また、厳しいだけでは生徒さんの「やる気」を無くさせてしまうこともあります。
何よりも生徒さん一人ひとりの個性を見極めて、良いところを伸ばし、直すべきところを指摘し
根気強く指導することが出来なければ良い教室だとはいえません。
先生と生徒との人間関係が壊れてしまったらレッスンになりません。
お互いが尊重し合える師弟関係を作ることは簡単なことではありません。
まして、価値観の多様化している現代で「習う」ということの意味が
昔と変わってきているのも事実です。学校や日常生活でも同じ事を感じます。
音楽が人生を豊かにする実感を得られるのは音楽と接しているからなのです。
音楽の喜びを一人でも多くの人に体感してもらうためにメリーは頑張っています。
ぜひ一度、私たちのレッスンを受けてみてください。
こんな曲が弾きたい。こんなことがしたい。
リクエストをお知らせ下さい。お応えします。

音楽が繋ぐ笑顔の輪

メリーオーケストラは今から14年前2001年1月に発足しました。
当時、教員をしていた私が地域の子供たち、初心者でも音楽を楽しめる環境がなかったので、
自分で立ち上げた小さなオーケストラでした。
毎年2回の定期演奏会を「なにがあっても」欠かさずに杜のホールで実施してきました。
その都度、参加者は変わります。それでも軸をぶらさずに時間をかけてきました。
子供たちと大人、初心者と専門家、地域も様々、そんな音楽の集団が「なかった」のです。
もとより、音楽専門家のものではありません。すべての人が等しく楽しむことが出来るのが
音楽の素晴らしさです。それは、専門家から見ても間違いの無いことです。
一部のマニアや音楽家の自己満足のための音楽はメリーオーケストラにはありません。
初めて音楽を聴く人にでも楽しめるコンサート。
初めて楽器を持った人でも一緒に練習できるオーケストラ。
親子が一緒に練習できて、プロも一緒に弾いていて。
この笑顔のために、また次の演奏会に向けて仲間を集めています。
一緒に音楽を楽しみたいと思う方。気軽にご連絡ください。

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メリーオーケストラ第28回定期演奏会のお知らせ

8月16日(日)午後2時開演。橋本駅北口ミウィ7階、杜のホールはしもと。入場無料。小さなお子様も入場可能です。
5才から大人までの会員が、音大生、プロの演奏家と一緒にステージで演奏します。今回で28回目となる演奏会。曲目はディズニーのメドレーや子供の大好きなトトロなどのアニメの音楽から、ベートーヴェンまで多彩です。開場は午後1時30分。事前のお申込みや整理券は不要です。どなたでもお楽しみいただけます。相模原市教育委員会後援です。

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子どものために

メリーオーケストラで音楽を楽しむ子どもたち。小学生たちが遊びの感覚でバイオリンを弾いています。大人と一緒に朝から夕方まで練習するメリーオーケストラ。地域、年齢、技術の枠に一切とらわれず、子供の健全な育成と音楽文化の普及を目的とするNPO法人メリーオーケストラ。子供を支える大人の役割と、音楽が人を一つにする実感をここでは当たり前に味わえます。
一人でも多くの方にこの活動にご協力頂けたらと願っています。
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プロを目指して

メリーミュージックに通ってくる多くの生徒さんは初心者です。
趣味で音楽を演奏する楽しみを感じてもらっています。
その生徒さんたちの中に、音楽家への夢を持つ生徒さんも出てきます。
ヴァイオリンであれ、ピアノであれプロの音楽家を目指すのは大変なことです。
でも、特別な才能が必要なのではありません。
小さなときから習っていれば誰でも上手になるわけではありません。
楽譜を見ているようで、実は楽譜に書かれている音符や休符ではなく
指の番号だけを見て弾いている子供もたくさんいるのが現実です。
プロの演奏家になるために、必要な練習は趣味で演奏する人が学ぶものと
少し違います。プロに求められる技術はただ単に自分の好きな音楽を
自分流に弾けば良いと言うもではないからです。
まだ、だれも演奏したことのない、出来たばかりの楽譜(音楽)を
楽譜を渡されてすぐに演奏できることもプロの必須条件です。
また、色々な作曲家の音楽を演奏できることももちろんです。
ヴァイオリンの場合、3才の子供が弾ける大きさの楽器があります。
ただ、ピアノと違い「音を出す」ことと「音の高さを決める」技術を
同時に習得する必要があるために、一人で練習してできるようにはなりません。
どうすればきれいな音が出るのか。どこを押さえれば正しいピッチの音がだせるのか。
理屈ではそれほど難しいことではありません。
ただ、どうしてきれいな音が出ないのか?今弾いている音が正しいピッチなのか?
は自分でわかるようになるまでは誰かに教わらないとできません。
自宅で練習するときに、親が教えてあげるのが最善の方法です。
親が演奏できなくても良いのです。レッスンで子供が言われたことを
自宅で子供に教えてあげるだけの事です。ピッチはチューナーを使えば
誰にでも計測できます。
さて、メリーの受験生たちはこれから、自分の進路をどうやって決めるでしょう。
私はどこの音楽学校であれ、本人の意思があれば上達できると思っています。
一番大切なのは自分が尊敬できる師匠(先生)に出会えるかどうかです。
人間同士のことなので相性もあります。限られた先生の中で自分がついていける先生に
出会い、周りからの刺激を受けながら、音楽仲間と一緒に成長するのが音楽学校です。
プロになるための技術を学び、精神を鍛え、さらに高いところへ登るための環境が
音楽学校なのです。メリーはこうした「専門家育成」の場でもあります。
誰でもやる気があればプロになれる。
そう、信じて頑張れる人だけがプロになれる。

紫陽花ツアー

今年も相模原北公園の紫陽花を楽しんできました。
今年はぷりんも一緒です。スリングと呼ばれる肩からかけるバッグのようなキャリーにおとなしく入って時々眠そうにしていたぷりん。
すれちがう猫好きな人に写真を撮られながら。
この公園、とても広く木々が自然に近く生い茂ったところもあって、観光地に旅行に行った気分です。幼稚園児の遠足とシニアの写真愛好家が楽しんでいました。
毎年、なにか変化があって嬉しいことです。

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心とからだの健康

メリーミュージック生徒さんの中で最高齢、今年85歳になられる女性が
昨日、私たちのCDをお買い上げくださいました。
昭和4年生まれ。私の父親と同い年です。
足の指が少し痛いんですけど、風邪も引かず、買い物も食事のしたくも
ぜーんぶ自分でしてるんですよー。とのお話。
どうして、そんなに気持ちもお体も元気なんですか?
と真剣にお聞きしたところ、お答えは
落ち込まないことでしょうかねー。
と明るく教えてくださいました。
ご主人を大分前になくされ、お一人で暮らしている生徒さん。
毎日、一日中私と浩子先生のCDを流しっぱなしで聴いてくださっているそうです。
野村先生と浩子先生にお会いできたおかげで本当に元気になったんです。
そういわれて「はいそうですか」とも思えず(笑)でも…
人との出会いに本心から感謝することができるからこそ、
明るく落ち込まないで生きていられるのかな?とも思いました。
自分の身に降りかかる「不幸」は人に理解されるものではありません。
それを不幸と考えず、受け入れて明るく生きることを目標にしたいですね。
病気や天災から逃げる方法はありませんから、遭遇してもそれは「偶然のできごと」です。
小さな失敗や、目の前の苦労を「大変だ」と思って落ち込むよりも
他にいいこともあるさと、好きなことを考えていれば、いつか時間はすぎていきます。
時間を大切にするって、自分らしく生きるという意味だと思います。
人それぞれ、幸せに感じること、不幸に感じることは違って当たりまえ。
だから、他人を巻き込まないで自分が好きなことをすることが一番だと思います。
親の世代の生徒さんに教えられることばかりのメリーミュージックです。

アメイジング・グレイス


人それぞれに悲しみや悩みがあります。どんなときにも笑顔でいることって、とっても難しいことですよね。なきたいときには泣くのも大切なことだと思います。
みなさまの心に蓋をしている素直な気持ちに、私たちの演奏が触れられたら演奏する喜びで私たちも嬉しくなります。天使のようなぷりんの画像を見ながら癒されて下さい。

録音技術の進歩

時代が変わり、音楽を聞いて楽しむ方法も変わってきました。
小学生の子供たちは「レコード」を知りません。カセットテープも今や懐かしいものになってしまったようです。
MDが時代の最先端だったのも懐かしい話です。
CDが主流となり、レンタルCD店もあちこちにありました。
ところがそのCDも次第に下火になってきています。
インターネットの普及で音楽も「配信」で楽しむ時代になりました。
便利になったことは間違いないのですが、音楽を聴いて楽しむというのは
必ずしも便利なだけが楽しみではないと思いませんか?
演奏を楽しむために、コンサートへ出かけることは決して便利ではありません。
人間が目の前で演奏する音を、大きな空間で楽しむことは非日常の趣味の時間ではないでしょうか?
CDの音質は素晴らしいといわれています。
空気の振動である「音」をマイクを通して電気信号に変換します。
昔、レコードが出来たばかりの頃、マイクの変わりに「ラッパ管」といわれる
筒のようなものに向かって演奏し、それを直接レコード盤に針で溝を掘って原盤を作りました。
そんな時代のレコードは雑音が多く、回転むらも多いものでした。
どんなに機械が進化しても、人間の感覚は変わっていません。
現代のCDに記録できる情報はすでに私たち人間が「音」として感じられる
空気の振動数を超えています。聞こえない空気の振動は音ではありません。
まして、スピーカーやイヤホンの性能がどんなに上がったとしても、
コンサート会場で聞く音とは全く違うものなのです。
会場には自分も含めたくさんの人がいますよね?みんな息をしていますよね?
その息だって本当は音なのです。演奏者から10メートルも離れたら演奏者の息よりも
隣の席の人の息の方が大きいでしょ?それでも音楽は聞こえてきます。
つまり、生の演奏には「雑音」が元々含まれていると思えばいいのです。
不快に思う雑音も確かにあります。が、すべての雑音を消していくと
実はものすごく気持ちの悪い、不自然極まりない音の空間になるのをご存知でしょうか?
放送局や録音スタジオの一部にある「無響室」という部屋があります。
残響をすべて消し去り、部屋の外からの音を完全に遮蔽し、空気の流れも音にならない
ゆっくりした流れにしてある特殊な部屋です。この部屋に入った瞬間、とても不気味な感覚に包まれます。
CDの録音はこうした部屋で行うこともあります。そこで電気信号に変えられれたデータを
電気で加工してイヤホンやスピーカーで聞いたときに、まるで広い部屋で聞いているような
「錯覚」を作り出すのです。雑音といわれるものは一切ありません。むしろ、演奏者の息が雑音に感じます。

私たちが録音に使っているのは、こうした特殊な部屋ではなく私たちが生活している
自宅のリビングです。厳密に言えば雑音だらけです。エアコンや照明器具の音、
時にはマイクの近くで寝ている愛娘「ぷりん」←にゃんこですの寝息も入っているかもしれません。
録音に使っている機材はデジタル記録用のものですが、その空間だけは普通の空間なのです。
デジタルの録音技術のなかで最もポピュラーなのが「パンチイン」と呼ばれる、言わば「いいとこどり」です。
失敗した音だけを何度でも弾きなおして、その音だけを入れ替える。
実は昔から用いられてきた録音方法なのですが、もはやクラシックの世界でも
当たり前になっています。聴いていてもわからないように処理できるので、いくら聞いてもわかりません(笑)
その方法を使うことで演奏者は失敗を気にせずにのびのび演奏できる…のですが
言い換えると緊張感はなくなります。私たちの録音はこの手法を使わずに「一発取り」といわれる
途中で録音を止めない方法で作っています。何度か録音しなおすことはします。
何度もやればうまくいくと思いがちですが、実は段々疲れてくると集中力が落ちて
どんどん下手になるんですね。これが(爆笑)
そんな録音風景を思い描きながら、今回のCDローズをお聞きいただけると、より一層楽しめるではないでしょうか?