音楽と共に生きること


自分の演奏を誰かに聞いていただいて、自分が「嬉しい」「良かった」と感じるときはどんな時ですか?
私たちのように音楽を職業としている人間にとって対価として演奏料を頂けることは「当たり前」でしょうか?
演奏する前の段階で契約が成り立って演奏するかしないかを決めるのですから、何も問題はありません。
アマチュアの演奏会が有料の場合、お客様が支払われたお金の多くは演奏会を開くための費用、中でも会場使用料や印刷費、楽器運搬費などに支出されます。
演奏者の中にプロの演奏者がエキストラとしていた場合、その人への報酬もここから支出されることになります。
いずれにしても演奏してくれた人に「ありがとう」という気持ちを表すのが、良い演奏を聴いた人のマナーだと思います。
一方、演奏者はプロであれアマチュアであれ「ありがとう」と思ってもらえる演奏を目指すのがマナーだと思います。
私と浩子姫が「ボランティア演奏」を医療少年院、高齢者施設、保育園、小学校支援学級などでする場合、最初の依頼の段階から「無償演奏」をこちらから提案します。
先方が演奏後に交通費として、または演奏料として当初の「無償」でなくお支払を頂いたときは、受け取らせて頂きます。
実際、医療少年院での訪問演奏はこちらは一切報酬も交通費も不要とお伝えした上で、その予算があるならば、ピアノの調律費用にしてくださいとお願いし、実際調律をされています。
それでもさらに「国庫」から演奏料が会社に振り込まれます。零細企業自転車操業なので本当にありがたく頂いています。

でも!一番嬉しいのは(ここから本題。前書き長すぎ笑)
なにより嬉しいのは、医療少年院の子供たちや先日訪問演奏した近所のデイサービスの職員、利用者の方たちから送られてくる、私たちへの手書きの感謝メッセージです。
一文字一文字に書いてくださった人の「ありがとう」という気持ちが込められています。これ以上の報酬はないですね。
アマチュアオーケストラに限った話ではないですが、演奏する人たちの、演奏に対する責任感の欠如をこのところ感じています。
なんでも弾けば聞いてくれる人が楽しんでくれると勘違いしている人が増えてしまった背景に、それを受け入れる日本人の「懐の深さ」(←これ嫌味です笑)があると思います。
もっと演奏する側の音楽への思いが感じられるコンサートが増えることを祈りながら、来月の保育園演奏に向けて準備中なのであります。

教室の入口


生徒さんが駅前教室にこられるとき、エレベータ前においてある鉛鉱表示から流れる音楽と映像が時々変わっていることにお気づきですか?今日からしばらく、この動画が流れています。

第18回小さな音楽会(発表会)申込書

18回申込書
メリーミュージック生徒の皆さんによる発表会「小さな音楽会」の申込書ができました。
参加は強制ではありません。自分の練習してきた曲を舞台に立ち、人前で演奏すること目標を作り、ほかの生徒さんの演奏を聞くことで新たな目標を見つけられます。
毎回、一人の生徒さんでピアノとヴァイオリン、ヴァイオリンとチェロ、ヴァイオリンととヴィオラなど、いくつもの楽器を発表するのも当教室の特徴です。
どんなに短い曲でも、始めたばかりの生徒さんでも大丈夫です。「まだまだ」と思う気持ちは良くわかりますが、もっと上手になりたいと思う気持ちがあるならば、勇気を出して参加しましょう。
誰が一番上手かとか、自分はあの人より下手だとか「序列」は邪魔です。みんな、一人ずつが精一杯の演奏を披露するのが発表会です。
コンクールではありませんから、お互いが聞きあい、努力を讃え合う事がメリーの発表会です。
申込用紙はこちらからアクロバットファイルでダウンロードできますし、教室にも用意してあります。
当教室の生徒さんでなくても参加可能です。内容をお読み頂き、一人でも多くの方の参加をお待ちしています。

メリーオーケストラ会員募集


第30回定期演奏会(8月14日(日)開催)に向けて毎月1度の公開練習(京王線・横浜線・相模線橋本駅北口杜のホールはしもと多目的室)を行います。会員(演奏者)と賛助会員(支援者)を随時募集しております。
今回第30回の記念演奏会となります。初めて楽器を手にする初心者が幅広い世代の仲間と一緒に鴛鴦する喜びを実感できるように、プロの演奏者の指導を受けながら練習できます。プログラムは初心者でも演奏でき、日ごろオーケストラの演奏に関心のないお客様が聞いても飽きずに楽しめる曲を、ジャンルにこだわらないで演奏します。30回の予定演奏曲には、アイネクライネナハトムジークやパッフェルベルのカノン、バッハのG線上のアリアといったクラシックから、パイレーツオブカリビアン、アナと雪の女王、君をのせてなどの映画やアニメ音楽、また津軽海峡~冬景色~、川の流れのようになどの演歌まで、これ以上ないほ多彩なプログラムを予定しています。会員(演奏者)の会費は毎月3,000円。ほかに演奏会参加費用。賛助会員は一口2,000円となっています。練習予定はホームページ

に公開していますが、すべての練習に参加できなくても問題ありません。現在も6歳の幼児から80代の方までが、毎回、和気藹々とした雰囲気の中でそれぞれの会員が精一杯、練習しています。練習は公開しておりますのでお気軽の見学にお越し下さい。子供の健全な育成と音楽の普及を目的としたNPO法人メリーオーケストラに一人でも多くの方のご参加とご協力をお願い致します。

メリーオーケストラ第29回定期演奏会

今年で設立15年目となるNPO法人メリーオーケストラ。
初心者がオーケストラのメンバーとして音楽を楽しめたら…
子供たちが大人たちと一緒に音楽を演奏することで、豊かな感受性、人間性を持つことでできたら…
そんな願いをこめて2002年1月に産声を上げました。以来、年2回に定期演奏会と毎月1回の公開練習を途絶えることなく続けてきました。私一人の力は微々たるものです。支えてくれる大人たち、それに応えて成長していく子供たちがこのオーケストラを育ててきました。
子供だけの「ジュニアオーケストラ」でもなく、演奏技術の向上だけを目的としたオーケストラでもなく。音楽という文化・芸術には国境も年齢も性別も障がいも関係ありません。音楽を聴く楽しみ、演奏する楽しみを一人でも多くの人に広めていくことが私のライフワークだと、いつからか思うようになりました。ジャンルにこだわらない、常識にしばられない、可能性を信じて今日まで
やってきました。音楽に裾野があるとしたら、それは頂点よりも広く、薄いものかもしれません。
オーケストラの演奏会に期待するものが「芸術性」であるとする考えも良くわかります。
メリーオーケストラに毎回のように足を運んでくださるお客様は、演奏する人間の成長を楽しんでくださっているように思います。
学校の部活動と違い、卒業や引退がありません。仕事や進学、家庭の事情で一時、休会したり退会したりするメンバーは、いつでもいます。
その一方で新しく入ってくる人たちもいます。第1回の定期演奏会を開いたときから、私がいつも思うことは…
やめるのは簡単。続けることが何より大切で大変。だからこそ続けることに意味があるということです。
今回の演奏会でソリストを務めてくれる依田夏希さん。彼女は第1回の定期演奏会のとき、小学校5年生でした。初々しい演奏姿が今でも同じステージにいると思い出されます。その彼女が音楽大学を卒業し、結婚した今もこうしてメリーオーケストラに関わってくれていることが何よりも嬉しく誇らしいことです。ただ上手になったからという意味ではなく、次世代の子供たちに音楽の楽しさを伝える側になって私と一緒に活動してくれる彼女に心から感謝しています。メンバーの演奏技術は決して高くありません。それでも一人ひとりがそれおぞれの環境で精一杯練習して毎月集まってきます。年に2回の演奏会ですから、演奏会が終わった翌月からすぐに、次の演奏会の練習が始まります。6回から7回の合奏練習で演奏会を迎えることになるのはとても忙しいことです。それでも、このやり方がメリーのやり方なのです。一人でも多くのメンバーが負担を感じずに続けられる方法を模索し続け、どんな壁にぶつかっても、なんとかして乗り越えてきました。これからもずっと、続けていたいから、今回の演奏会が大切なのです。
一緒に演奏してみたいという方、またこのオーケストラを応援してくださる方(賛助会員)をいつも募集しています。
年齢、技術、地域に関係なく誰でも参加できるオーケストラが「NPO法人メリーオーケストラ」です。
ぜひ、会場で一緒に音楽をお楽しみ下さい。
1月31日(日)午後4時開演(午後6時終演予定)
橋本駅北口ミウィ7階「杜のホールはしもと」
入場無料・全席自由
小さなお子様でも、障がいをお持ちのお子様でも、車椅子でのご来場も大歓迎です。
チケットや整理券、事前申込みを必要ありません。開場は午後3時30分(賛助会員の方は3時20分)
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

29thconcert

第18回小さな音楽会のお知らせ

merry18
来る4月9日(土)疑義2時より相模原市もみじホールで教室の生徒さんたちによる発表会が行われます。今回で18回目と鳴るこの小さな音楽会は、初回からただ技術を競うのではなく、お互いの演奏を聴きあって自分の目標を見つけ、モチベーションを高めていくことを第一に考え、自分の演奏をするだけで帰ってしまうつまらない発表会ではありません。小さな子供も、練習時巻を確保できない社会人も、みんなが、「弾くこと・聴くこと」を音楽として楽しむ時間です。一般のお客様も自由にお聴きいただけます。今回、初めてもみじホールでの音楽会です。このホールにはベヒシュタインというドイツピアノの最高峰の楽器が設置されています。橋本駅からの距離がありますが、広大な無料駐車場があるので、送るまでのご来場も心配ありません。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど一人の生徒さんがいくtもの楽器を演奏することもメリーミュージックならではです。また、毎回ご家族での共演も数多く、家族が共通の達成感を味わえる貴重な発表の場でもあります。今からでもこの発表会に参加できます。教室で生徒さんを教えておられる先生方。生徒さんの発表の機会としておすすめいただければと思います。

作曲・編曲・ボイストレーニングコーススタート!

新年より新しく作曲・編曲のレッスンとボイストレーニングのレッスンを開始します。
講師には桐朋学園大学作曲科を卒業され多方面で活躍されている野平龍一(のひらりゅういち)
先生をお迎えしました。優しい人柄と丁寧なレッスンで有名なアーティストですが
高校時代からの私たち二人の親友です。今回、快くメリーミュージックでのレッスンを
引き受けて下さいました。レッスンは基本60分のコースで駅前教室でのレッスンとなります。
アマチュアや健康目的の方でももちろん、プロを目指す方やプロの方にもレッスンをして頂けます。
メリーミュージックの新しいコース。コーラスを楽しんでいらっしゃる方にもお奨めです!
以下、野平先生のプロフィールです。

野平龍一 (NOHIRA Ryuichi)
 
1961年千葉県生まれ。
桐朋学園大学にて作曲理論を学ぶ。在学中、池内友次郎・原博・宍
戸睦郎諸氏に師事。また、フランスグルノーブル国立音楽院での留
学中M・オルスタイン、M・メルレ諸氏に師事。大学卒業後、数々
の企業ビデオの音楽製作等を担当しつつ作曲活動を始める。
 
 代表作に交響組曲「あけぼの~栃木へのいざない」「音楽物語~大中寺」「遠州音楽物語」等。
また、八景島シーパラダイスでの音楽製作や「三鷹市民体操」等、ジャンルを超えた音楽活動に積
極的に取り組み、 ポップス、ヒュージョン、ミュージカル等で有名アーティストとの 仕事も多
数。 
 細川ふみえ氏主演による「お話しミュージカル~百万回生きた猫」を作曲し十数回にわたり全
国を回る。また、音楽プロデューサー浅倉大介氏のCDレコーディングにアドバイザーとして参加。
ミュージカル、TMR-eアリーナツアー等、TV,ラジオ等各種メディアでの活動の傍ら、声
楽の伴奏や室内楽のピアニスト、ボイストレーナーとしても活動中。2003年マロニエフルートオー
ケストラによるCD「Season’s Collection」リリース。2006年より台湾、中国へ活動の場をひろ
げ、台湾では大学(音楽学部)の客員教授を務めている。
 
 日本各地・アジア諸国での音楽会や企業への楽曲提供、大学客員教授、ディナーショー構成編
曲、ピアニスト、ゴスペル集団チーフトレーナー、音大受験対策講師、有名アーティストボイスト
レーナー等、活動の幅は多岐に渡る。
 
【主な仕事履歴】
日本テレビ制作ドラマ「ハルモニア」で演奏指導及び演奏出演。
ニッポン放送主催西川貴教主演ミュージカル「リトルショップオブホラー」に参加。
辰巳琢郎、水前寺清子、加山雄三、各氏との対談および公演での楽曲提供および演奏参加。
栃木放送マロニエ音楽堂テーマ曲、RADIO BERRY〈FM栃木〉「風のシンフォニー」テーマ曲、
同番組に度々出演。2009年米国インディアナ州エバンスビル交響楽団へ楽曲提供及び演奏。
株式会社ワミレス「出会いと感謝の集い」に4年間シリーズにわたり音楽制作担当。
渡辺エンターテインメント TokyoJamCompanyミュージカル「まりあ」音楽担当
日本及び台湾での各演奏家、各楽団への楽曲提供及び共演。
岐阜市在住小川茂子氏主宰「桐の響きを楽しむ会」楽曲提供
沖縄うたのしま音楽工房への楽曲提供
浅倉大介ディナーショー(東京ベイヒルトン)構成編曲家
台北市財団法人交流協会での演奏及び楽曲提供
台湾中壢市聖徳基督学院音楽学部客員教授
ゴスペル集団「Free Souls」チーフトレーナー
音楽大学受験対策講師
その他個人レッスン

nohira

ムジカーザでのリサイタル

第8回02.
ブログをご覧のみなさま。本年も宜しくお願い致します。
穏やかなお正月でした。今年は我が家にぷりんという新しい家族を迎えての初めてのお正月でした。
トンキニーズという種類の女の子にゃんこ。愛らしく優しく好奇心旺盛で誰にでも人懐っこく、
警戒心がほとんど感じられない猫に毎日癒されています。そのぷりんと三人で初詣にも参拝しました。
元旦から我が家ではピアノとヴァイオリン・ヴィオラの音が響いていました。9日のデュオリサイタルに向けて
仕上げの練習です。演奏者によってそれぞれですが、僕の場合は演奏会当日の本番までに自分の筋肉の緊張と
疲れを逆算して約10日前から徐々に仕上げていきます。これといって決まりはありません。むしろそれを決めてしまうと
そうでないとき…むしろいつも同じことが起こるはずが無いのです。しまった!と思ってしまうので、どうなっても大丈夫なように
気持ちを整えていきます。調子の良い・悪いも日によって様々ですから、本番直前が一番調子がよくなるようにします。
一種の自己暗示です。実際に若い頃、自己暗示のれトレーニングもしました。色々なやり方があるようです。人前で上がってしまう方や、
不安が先に立つ方は是非、試してみる価値があります。
ムジカーザという会場は収容が100名ちょっとの「サロン」です。大きなお部屋のような会場です。
指揮者の井上道義さんの私邸でもあり、音響にも優しいこだわりがあります。ピアノはスタインウェイトベーゼンドルファーが
選べます。浩子先生は毎回ベーゼンで演奏しています。12月に演奏したプログラムと同じ曲目を
12月にはスタインウェイで。ここではベーゼンドルファーで演奏します。ピアノの違い、空間の大きさの違い、
そして演奏者との距離の違い。全ての環境が眞逆です。12月にお聴き頂いたお客様には無料でこちらのコンサートをお聴きいただけます。
もちろん、こちらの会場だけでもお楽しみいただけます。当日券も少しご用意できます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

メリーの年末



2015年12月。今年もリサイタルを終えてからレッスンの調整をしながら、
演奏のお届けものをしてきました。神奈川医療少年院でのクリスマスコンサート。
少年たちが今年も待っていてくれました。心に病と傷を持った純粋な子供たちに
たくさんの感動をもらい、もっと多くの事を学ばせてもらいました。
ただ楽器を弾くことが音楽ではないこと。上手に演奏しようとすることより、
歌いたい。演奏したいという「気持ち」の現れが音楽であること。
私たちが当たり前と思っていることが実はそうではないことも、学ばせてくれます。
そのボランティアクリスマスコンサートの夜、浩子先生と毎年恒例の「イルミネーションツァー」を
今年もよみうりランドで堪能しました。起伏のある園内、遊具もイルミネーションで夜空に浮かびます。
皆様もせひ!一度お出かけになってみてください。
そして、23日。私の両親がお世話になっている横浜の介護施設に、伺いクリスマスコンサートを
開かせてもらいました。80歳を越えた両親が穏やかに暮らしている姿をみると、こちらも
穏やかな気持ちになります。「介護施設」を悪いイメージ、暗いイメージで捉える方もおられますが
本人と家族が穏やかな毎日を過ごせることが一番幸せなのだと思います。「かわいそう」と
先入観で思い込むのはむしろ、思い上がりの心が無意識に働いているためだと思います。
自分に出来ることと出来ないことを冷静に考えたとき、介護の専門家に24時間、お世話してもらえる
施設に暮らせるならとても満ち足りた時間をすごせるものです。


アンコールに代えて、みんなで歌ってもらったきよしこの夜。
両親と一緒に暮らす「友人」たちの平穏なクリスマスを祈りながら帰ってきました。
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杜のホールリサイタル終了

8回
12月6日。無事に杜のホールでの演奏を終えました。高齢者の方や支援学級に通う子供とそのご家族、メリーオーケストラの賛助会員の方々、お手伝いいただいたメリーオーケストラメンバーに心からお礼を申し上げます。私たちの集客力ではこの525名収容のホールを満席にすることは残念ながらできませんでした。次回から、12月のリサイタルは会場を城山もみじホールに致します。駅からのアクセスはこの杜のホールが最高なのですが、身にあった大きさのホールに移ります。今回聞きに来てくださった方々に、またら年もお会いできるのを楽しみにしています。
1月9日の代々木上原ムジカーザでのリサイタルに向け、今回の反省も含めてさらに良い演奏ができるように頑張ります。