オンラインレッスンについて


生徒の皆さんが、発表会に向けて練習してきた成果を発表する機会をLコロナでなくすのは耐えられず

ネットでの発表会に挑戦しました。

各生徒さんが、自宅や教室レッスン時に録画した映像を編集しました。

自宅で撮影された映像を送っていただき、私と浩子先生のパソコンに保存。
その映像を見て、音を聴きながら伴奏や、もう一台のヴァイオリン独奏を私たちが演奏し

録画したものをぴったり(技術不足で少しずれたのはご愛敬)合わせて編集。
それらの映像を一つに繋ぎ、アイウエオ順で生徒さんだけに限定公開しました。

普通の「生」発表会では、小さい生徒さんの待ち時間や、緊張に耐えきれない(笑)

大人の生徒さんの順番を考慮しますが、ネットなら!

なによりも、送られた映像に合わせるのは演奏技術的にも、機械の操作的にも初めての事ばかりで

少ない野村の脳みそは、沸騰寸前でした。

加えて編集作業では、ほとんど見えていない野村の目にムチを打って笑)延べ10数時間の作業でした。



多くの生徒さんが外出を控え、自宅での生活を余儀なくされている今、

心にゆとりを!というのは酷な話です。生活の不安、学業への不安、仕事の不安。

本来なら、というより世界の先進国のすべてが、国民生活を守るために政府が、お金と知恵を惜しみなく出しています。

日本は?あまりにもお粗末な「アベノマスク」すら、まともに配布できないありさまです。

首相の記者会見には、期待するものが全くなくなりました。

そんな中で、プロの演奏家たちが医療従事者の皆さんや苦しんでいる方々に向けて、

無料の動画配信を行っているのが、せめてもの救いです。

私と浩子先生も、30日近く、毎晩のように配信されているジャズピアニスト「小曽根 真」さんのライブ配信を

楽しみに見ています。心が落ち着くのがなによりもうれしい時間です。



すでに「緊急事態」という意味さえ不明になった日本です。

「ここ1~2週間が瀬戸際」と言ってから3か月。一体、その間に何をしたでしょう。

未だに、PCR検査が世界水準の100分の1しか実施されていない現状なのに

「どこかで目詰まりしている」と何か月も平然と開きなる政府。探す気もやる気もないのです。



昨日の報道で、安倍首相は海外に1700億円寄付すると、日本国民が誰もいないかのようなことを発言しています。

子供たちは、学校に行けずストレスをためて、勉強もできません。友達とも遊べません。

大人たちは、働きに出るだけで「白い目」で目られます。

国がお金を出さないために、やむなく営業を続ける店舗に「閉めろ!」と心無い張り紙がされています。

こんな日本にしてしまった責任を、安倍晋三という首相は「総理の椅子にしがみつく」ことだと思っています。



情けない政府です。

私達国民は、自分の命と家族の命をを自分で守らなければ、国に殺される時代になりました。

「音楽は、水道の蛇口からでてくるものではありません。一度止めたら、二兎で出てこなくなるのです」

後輩の指揮者、作曲家の沼尻君が訴えた言葉は、素晴らしい言葉です。政府は無視していますが。



ネット発表会、オンラインレッスン。本来ならやりたくないというのが本音です。

実際に生徒さんと顔を合わせ、笑顔を交わし、言葉を交わしながらレッスンしたいのです。

舞台に上がる緊張感と達成感、失敗したら反省。録画録音の緊張感とは違います。



生徒のみなさんのご無事を祈っています。

一日も早く、まっとうな検査が行われ、生活のための給付金が3か月分「税金から返される」日を待っています。



メリーミュージック代表>

野村謙介