中高生の音楽部活動


この映像は2003年3月にみなとみらいホールで撮影しました。
1985年学校開設時から私が勤務し作り上げた150名の日本でも最大級のオーケストラの演奏会です。
週に一度だけの合奏。その他の日は各自の予定に合わせて自己責任で合奏までに練習。中学生の下校時間は5時30分。高校生でも6時。中高一貫の学校で、始めて楽器を手にした子供たちがその年に演奏会に出るための指導は、中2の生徒。中2は中3が教える。最終的に高校2年生が全体の責任を負います。
この映像は演奏会のアンコールとそれに弾き続く高校2年生の引退セレモニーの風景。さらにエンドロールが続きます。見ていて涙がこみあげてくるのは「演出」を超えた子供たちの素直な達成感です。それを追いかける後輩たちの涙も純粋なものです。技術レベルも「週に一度の合奏」でここまでできます。私には十分だと思います。コンクールに背中を向け、ひたすら「自分たちの演奏」をする子供たち。「歴史は守るもじゃない。全員で常に創るものだ」と教えてきました。それで十分だと思っています。
ブラック部活のように「必死に練習」するより、子供の素直な心に沿って練習することを切に願っています。

夏休みの練習

お子さんにとって待望の夏休み。
…のはずですが、今年は猛暑でそうもいかないようです。
学校のプール解放も中止。夏祭りも中止。外で遊びたくても熱中症が心配。
そんなわけで楽器の練習に時間を使って見ては?
普段できない練習も時間をかければできるようになります。
子供の上達には、なによりも時間が必要です。
エアコンの聞いた部屋で練習できるのはうらやましい!
テレビよりゲームより楽しい時間になると思います。
「自由研究」のテーマにヴァイオリン練習、ピアノ亜練習を選んでみてはいかがでしょう?
真夏に楽器の練習ができる現代です。昔は「扇風機」があればラッキーでした。
音が「ぶるるるるるるる」って震えるのが楽しかった記憶があります。
夏休みの宿題と一緒に「楽器の練習」を生活の一部にして欲しいと思います。

メリーミュージック
野村謙介