今年のリサイタルは…

デュオリサイタル14
妻であるピアニストとのコンサートは、今回で14年目になります。
過去13回、自分たちの好きな曲を選んで、誰からも束縛されずにプログラムを決めてきました。映画音楽もあれば、バッハやモーツァルトの作品、日本の歌、歌曲など、クラシックにこだわらない選曲を今でも続けています。
「〇〇のヴァイオリンソナタを弾いてください」とリクエストを頂くこともありました。クラシックファンの方なら、ごもっとも!なリクエスト。
ソナタ全楽章を演奏する「良さ」「重要性」は当然、理解しています。
ただ、私たち自身がそうであるように、人それぞれに好きな音楽が違います。
一人でも多くの方に、生の演奏を聴いていただきたいという願いもあります。
「お子様ランチ」「定食」には、いくつもの食材、味、食感の違う「もう少し食べたいと思う量のお料理」が少しずつ食べられます。そんなコンサートが少ない気がしました。

高級「割烹」「料亭」「レストラン」より、気さくに入ることが出来る「食堂」が好きです。他人の評価より、自分の「舌」を信じたい気持ちです。
いろいろな音楽で、ヴァイオリンとヴィオラの音色の違い、スタインウェイとベーゼンドルファーの違い、コンサートホールとサロンの違いを楽しめる、「気さくなコンサート」でありたいと思っています。

今回、初めて演奏する「ラベンダーの咲く庭」「カフェ」「ナイトクラブ」「ノクターン(アザラシヴィリ)」「いのちの歌」
以前にも弾いた「アヴェマリア(ピアソラ)」「踊る人形」「ミッドナイトベル」「アダージョ・レリジオーソ(ボーム)」「ふるさと」「クロリスに」
すべてが、私たちの愛すべき音楽です。クラシックもあります。ポピュラーも映画音楽もあります。「おいしかった!」と笑顔になっていただけるように、一生懸命に料理いたします。お楽しみになさってください。

ヴァイオリニスト 野村謙介
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暗譜が不安な生徒さん

楽譜を見ないで演奏することを「暗譜」と言います。
楽譜に書かれているのは何?
拍子・調性記号・シャープなどの臨時記号・音符・休符・強弱記号・繰り返し記号・速度の記号・表現の指示・スラーやスタッカート・弓のダウンアップ・指番号などなど。
それらを、初めは一つずつ確認しながら弾く練習からスタートします。
この時点で、全盲の方は「点字楽譜」を使用されます。
クラシックと呼ばれる以外の音楽では楽譜を使わないで演奏するスタイルも実際に多くあります。楽譜を見ないでも、すべてを誰かに教わったり真似をして演奏できるようになることも事実です。

楽譜を読むことが苦手な人は世の中にたくさんいます。むしろ、読めない人の方が普通だと思います。なぜなら、日本では義務教育で楽譜を音にするための技術は教えていないのですから当然です。学校以外の場所で、ピアノやヴァイオリンを習うことで初めて楽譜を音にする人の方が多いのです。楽譜を音にするための知識、技術は、言葉を読む・書くのとほぼ同じです。世界の言語の中でも最も難しい日本語を読み書きできる人が、楽譜を音にすることは、実際にはとても簡単たことです。
むしろ、楽譜を用いないで、覚えて演奏する方が何倍も大変です。曲が長くなれば、その作業は楽譜を読んで演奏するよりも遥かに膨大な時間を要します。

2週間後の発表会を前にして「暗譜で弾くことが不安で出られない」生徒さんが今日もレッスンに来ました。私の答えは「もちろん、楽譜を見ていいよ」でした。生徒さんが子供であれ大人であれ、この不安は同じです。
もっと言えばプロでも同じです。
「自動的に手が動くけれど、それがあっているのか不安になる」と小学6年生の女の子が言いました。的を射た表現です。人間は「記憶する」ことを無意識にする場合と、意識的に記憶することの区別ができます。
ただ、後者の場合は半ば「無理やり」記憶するのですから、思い出せるか不安になるのも当然です。
テストの勉強で、英語の単語や歴史の年号を「丸暗記」したことはおそらく多くの人に「あるある」な話です。テストなら正解か不正解で、点数が決まりますが、結婚式のスピーチで原稿を読みながら話すか、記憶して話すか…。あなたなら、どうしますか?

思い出せなくなる不安。見ながら話したり弾いたりすれば安心。
原稿や楽譜を「使えない現場」もあります。
演劇の舞台、映画の中で役者さんがみんな台本を手にして読みながら芝居をしていたら?なんだか気分悪いですよね(笑)
楽譜を覚えるのではなく、音楽を覚える。
かっこよく聞こえます(爆)
最終的に音楽を覚えるまで、考えながら反復する。
反復する時間の中で、記憶だけで演奏できるようになるまで反復する。
思い出せない場所は、その前後を含めて音楽を記憶していないから思い出せない。思い出せない「箇所」を練習しても、音楽は記憶できません。
それでは運動を記憶するだけです。演奏は、「音楽を演奏する」のであって、「音を出す」単なる運動ではないからです。

暗譜で弾く不安はゼロにはできません。
でも、楽譜を見ること・読むことに集中すれば、音を聞くことへの集中力は絶対に減ります。集中するものが音なのか、楽譜なのか。
音に集中して自分の記憶した音楽を自然に動く運動にすることがアマチュアには必要だと思います。
プロは楽譜を見ながら音に集中する技術を身に着けています。
アマチュアとの一番の違いはそれです。楽譜がなければ弾けないというアマチュアの場合、楽譜があっても満足できる演奏には至らない。と言うのは私の持論です。
楽譜に書いていないことを演奏するのが「生身の演奏家」です。
楽譜を見ながら演奏できない視力の私は、これからも「暗譜するまで」頑張ります。アマチュアの皆さんも頑張ってください。

メリーミュージック 野村謙介

デュオリサイタルに向けて

今回で14回目の「野村謙介・野村浩子デュオリサイタル」
演奏する曲を二人で考えることから始まります。
まずは「好きな曲」であること。もちろん、二人とも知っている曲とは限りません。それぞれの曲を自分が演奏したら?どうなる?と想像もします。原曲(オリジナル)の演奏がある場合、色々なアーティストの演奏をたくさん聞きます。中には、あまり好みでないものも含めて、本当に多くの演奏を簡単に聞くことができる便利な時代ですね。

今回、初めて私たちの「レパートリー」に加わることになったのは、
ラベンダーの咲く庭で
いのちの歌
ノクターン
人前に初めて演奏する曲も。
カフェ
作曲家のお名前は敢えて書きません。あしからず。
他にも候補がありましたが、好きな順に選んだ結果です。
この他に、以前演奏したことのある音楽も、練り直して。
踊る人形
ミッドナイトベル

ナイトクラブ
アダージョレリジオーソ
アヴェマリア
クロリスに
ちなみに、アヴェマリアというタイトルの曲は、
シューベルト、バッハ・グノーの作曲した曲「では」ありません(笑)

私(謙介)は、いつからか(本当は高校生の頃から)ビオラの演奏が好きで、今回も陳昌鉉氏の作成されたヴィオラも演奏します。
こちらの楽器の所有者は「浩子様」であることは、私たちのリサイタルにお越しになったことのある方には、周知のこと(笑)いや。変な理由じゃないですからね。←今更焦る。
ヴァイオリンは中学生の頃に、父親が借金をして私に買ってくれた楽器です。未だに私の「唯一無二」のヴァイオリンです。ちなみに、演奏会で使用しているヴァイオリンの弓は、恩師である故、久保田良作先生がご自身の演奏会で使用されたものです。これ、自慢(笑)

ヴァイオリンとヴィオラの音色の違いは、多くの方に喜んで頂いています。演奏方法は「似て非なるもの」なので、一回のコンサートの中で、持ち替えて演奏するのは、それなりに難しい面もありますが、自分自身がどちらの楽器の音色も楽しみたいので、まったく苦に感じたことはありません。ヴァイオリンは1808年に作られた「イタリアン・オールド」で、ヴィオラは2010年に作成された「トウキョウ・モダン」(笑)です。
演奏する会場も、もみじホールは「コンサートホール」で、代々木上原ムジカーザは「サロンホール」という2会場で、同じプログラムを演奏します。この響きの違いも両方の演奏会をお聞きになると、本当に楽しみ方が変わります。さらに、ピアノも!
もみじホールは「ベヒシュタイン」で代々木上原ムジカーザでは「ベーゼンドルファー」を使用します。この違いがまた!楽しいのです。
両方の会場でお聞きになれるチケットは、一般2500円です。幼児は無料です。もみじホールだけの入場は、一般1500円、高校生以下1000円。幼児無料です。ムジカーザのチケットは共通チケットとなります。

ご存知の方も多いですが、私が楽譜を見ながら演奏できない視力になったので、すべての曲を暗譜で演奏します。あ。昔は読めましたよ、楽譜(笑)一音ずつ、音色を考えて、演奏する弓の場所や、弦、左手の指などを決めていきます。それを、一音ずつ覚えます。かなり根気のいる作業ですが、生まれつき全盲の演奏家は世の中に大勢いらっしゃいます。
クラシック演奏家で全盲の方は、点字の楽譜で覚えていくのですが、私は今のところ、辛うじて物が見えているので、点字の勉強はまだしていません。もはや「意地」かも。パソコンモニターいっぱいまで拡大した楽譜(の一部数小節)を覚えては弾く。忘れてまた画面を見て、弾く。この繰り返し。一度楽譜を覚えて、先ほどの弓の場所や、弦や指を重ねて覚えます。歌詞のある曲(歌)を演奏する場合、歌詞も覚えますが、これが!むずかしい!歌詞が思い出せずに、演奏が止まってしまうことも。歌えば思い出せるんですが、楽器を持つと「歌詞以外の情報」が頭を埋めてしまう!

と。そんなデュオリサイタル。ぜひ皆様のご来場をお待ちしております。
地元、神奈川県相模原市緑区にある「もみじホール城山」が、12月19日(日)午後2時開演。来年年明け代々木上原ムジカーザ1月8日(土)午後5時開演です。
感染予防に最大限配慮して開催いたします。皆様と会場でお会いできるのを楽しみにしております。

チケットのお申し込みや詳細は
こちらをクリックしてください。

それでは!

メリーミュージック 代表 野村謙介





BMW 116i F20 ヘッドライト修理完了

今回は、愛車「バイエル君」こと、BMWの1シリーズ、116i(後期型F20)のお話。
左ヘッドライトに水が入ることが「普通」とまで言われる車です。
今年(2021年)2月に車検を終えた時にすでに、ヘッドライトユニットの中に水が入っていましたが、車検をしてくれた工場がブロアーで水を出して乾かし、車検を通してくれました。
その後、しばらくしてから「光軸調整エラー」のメッセージが表示されました。
エンジンをかけると、ライトが「0」オフの状態なのに、左のポジションライト(スモール)がずっと付きっ放しになり、エンジンを切ってアクセサリー電源もオフにしてから、約3分間ポジションライトが付いたまま。その後自動的に消えます。

八王子市にある「原田モータース」さんを見つけ、修理を依頼しました。
ヘッドライトユニットを中古のものに交換してくれました。
外したヘッドライトユニットからは、ジャバジャバ水が出てきたとのこと。

交換が終わったものの、相変わらず「光軸調整エラー」が出たままで、ポジションライトも消えず。
改めて、数種類のコンピューターで「コーディング」しよとしてくれましたが、LAN(情報のやり取り)ができず症状変わらず。

そこで相模原のBMWディーラー「ムラウチ」に持ち込みました。
点検だけで1万数千円ぼったくられ「修理するなら改めて」とのたまう。
冗談じゃない!と見積もりを出させると「これで直るかわからない」条件付きで11万円。はぁ?

再び原田モータースさんに相談し、ネットでも調べ上げた結果、
車体からのハーネス(ケーブル)が断線しているのでは?と疑いを持ちました。ディーラーに事情と経緯を話し、原田モータースさんにパーツだけ販売してくれないかとお願いをするも「車体からのすべてのハーネスセットなら売ります」これ、数十万円。ハーネスすべて?どんだけ?
原田モータースさんが知り合いの中古輸入車を扱う仲間に片っ端から聞いてくれて、116の中古パーツを買ってくれました。

そして本日7/15、再び原田モータースさんで、中古のハーネスを取り付けると
なおった!!!!
エラー」表示も消えて、ヘッドライトも正常に!!
前回、今回と本当に長時間の作業でした。
車体フロントをジャッキアップして、左前輪を外し、タイヤカバーを外しての作業です。せめて工賃をお支払いしますというと「パーツ代5千円で」せめて工賃ぐらいもらって!「え…じゃぁ合わせて1万円」
なんて良心的で素晴らしい技術!
何より原田さんのお人柄が、寡黙で優しい。
今日、ハーネスつけ終わってすべての作業が終わった時、両手でガッツポーズ「やったーーーーー!」って本気で喜んでいた姿に職人の意地を感じました。すごいなぁ!

http://harada-ms.com/
で検索できます。行ってみると「えっ?ここ?」なのどかな場所です。
技術も料金も対応も最高です。電話でお話しすると、原田さんがいかに「シャイ」な人かわかります。
ディーラーは「新車を買うところ」であり、「直してくれるところ」ではないことを実感。BMWに限らず、この原田モータースさん。推します!
という事で、今日は「くるまのおはなし」でした。

今年の夏こそ趣味の楽器

皆様。お変わりありませんか?
梅雨入りしてから天候がころころ変わる毎日です
楽器にとって高温多湿は最大の試練です。演奏する人も息苦しいうえに、楽器が結露したり、思うような音が出ないストレスに悩まされます。

楽器の演奏に最適な季節は、日本で言えば秋・冬ですが、生活を考えると、必ずしもそうではないようですね。
インドア派、アウトドア派。それぞれに楽しみ方が違いますが、
少なくとも健康に害のあることは、誰でも避けるべきです。
運動に適した環境もあるはずです。ここ10年ほど、東京の気温は
屋外での運動は命に係わる危険さえあります。実際、熱中症で救急搬送される数、さらに死亡してしまう人が連日報道されます。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、まさしくこのこと。

さて、今年の夏は?涼しくて快適な真夏が来るのでしょうか?
私が子供のころは、夏休みに外で遊ぶのは当たり前でした。

麦わら帽子をかぶらされ、ランニングに半ズボンで虫を取ったり、友達と走り回ったり出来ました。
思えば道路は、舗装されていない砂利道が多く、エアコンのある家も少なかったので、打ち水をすれば涼しくなっていました。夜だって、蚊帳の中で団扇で十分寝られました。時代の違い…ですね。
ヴァイオリンの練習をするのに、扇風機を使わせてもらえましたが、あの独特な音の変化が懐かしく思い出されます。
中学生になってから我が家に「クーラー」が初めて付いたのは、私の部屋でした。1975年頃のことです。かなり贅沢でしたが、当時のクーラーは、とにかくうるさい!ヴァイオリンの練習をしていても、気になってしまうほどでした。

今年、コロナウイルスの感染拡大は止まりそうにありません。
ワクチンは万能ではありません。ニュースを見れば世界中で2度のワクチン接種を終えた人の感染拡大がわかります。もちろん、効果はあるのですが、天然痘のワクチンのように、完全に感染をゼロにはできません。インフルエンザウイルスより、コロナウイルスは変異株がすぐに拡大するのが問題ですね。
マスクの問題も大きな社会問題です。真夏に屋外で、効果の高い不織布マスクを着用すれば、熱中症になるのは当然です。だからこそ、今は外出を控えるしか、自分の身を守る方法がありません。
もちろん「できる範囲で」という事です。お仕事や家事で外出するのは避けられません。マスクをしないで外出できるようになっても、外気温が35度近くになると、屋外に出ることは大きなリスクを伴います。。
体温に近い空気の中で運動すれば、何が起こるかぐらい小学生でも知っています。サウナとは違います。サウナの中で歩き回る人、見たことありません(笑)

インドアで楽しむことを見つけましょう。テレビを見たり、本を読んだり、ゲームをしたり。そんな中に楽器の演奏を!
趣味の楽器を涼しい屋内で楽しむことは、誰にでもできますし、自分の家の中でマスクをする必要もないのですから。気分は最高!
楽器のためにも弾いてあげた方が良いのです。演奏すれば楽器も涼しい部屋で過ごせます。楽器を高温の部屋に放置すると、悲しい大事件が起こります。弦楽器の場合、接合部分の「膠(ニカワ)」が接着力を無くして、接合部分が剥がれます。また、表面のニスが柔かくなって、ケースの内張りに張り付きます。光沢がまったくなくなり、元には戻せません。外出するときなど、エアコンを付けておけないときには?
直射日光の当たらない場所で、楽器用のスタンドに立てておくのがベストです。ウクレレ用のスタンドが最高です。2500円ほどで買えます(アマゾンでも)
もったいない!というののであれば、せめてケースから楽器を出して、できるだけそーっと、駒を下にして(斜めになります)机の上やピアノの上に置いておいてください。表面のニスと接する面を極力小さくすることが楽器にとって「呼吸の出来る」状態なのです。

イベントが中止、延期を余儀なくされている今だからこそ、一人でも多くの方に音楽を楽しむきっかけになる夏になってほしいと願っています。

子供たちに明るく楽しい思い出をと願うのは普通の大人の考えです。
運動会や修学旅行の思い出を無くした子供たちを、学徒動員する政府を許すことはできません。せめて、自宅で音楽を楽しんでもらえればと願っています。どうぞ皆様もご自愛ください。

メリーミュージック代表 野村謙介

初めてのヴァイオリン

メリーミュージックは2021年でオープン17周年です
これまでに約800人を超える方に、会員になって頂きました。
感謝を込めてヴァイオリンセットをお買い上げの方に、
一ヵ月に3回のレッスンを無料!にさせて頂きます。

ヴァイオリンセットは、ルーマニア製の楽器の他に、弓とセミハードケース、肩当、松脂が含まれます。
身長145㎝以上の方なら、フルサイズのヴァイオリンがお勧めです。
消費税と一ヵ月三回分のヴァイオリン、またはピアノの無料レッスンを含めて、7万円!

小さなお子様には身長に合わせた「分数サイズセット」が6万円(消費税と無料レッスン含む)
ヴァイオリン「だけ」買って、YouTube動画で独学…
弾けるようにはなりません。現実です。
楽器の構え方、弓の持ち方、腕の動かし方、弦の押さえ方など、実際にやってみると難しさがすぐにわかります。
おもちゃやレプリカの「ヴァイオリンみたいな物」では当たり前ですが、ヴァイオリンの音は出ません。
楽器が良ければよい音が出せます。これも当たり前です。
ご用意した楽器セットは、入門用として十分なコストパフォーマンスです。
現在、子供の生徒さんのお母さんたちが、このセットでレッスンを始めています。素敵なことですね!
手頃な価格で、本物の楽器を使って一ヵ月3回のレッスンを無料で受けられるチャンスです。
しかも!ピアノのレッスンを含めても無料です。こんなキャンペーンができるのは、ヴァイオリニスト・ピアニストの夫婦が経営する音楽教室「メリーミュージック」でしか出来ません。
一人でも多くの方に、ヴァイオリンを始めて頂ければと願っています。
楽器セットがなくなり次第、終了とさせていただきます。
皆様からのお問い合わせ、お申し込みをお待ちしております。
メリーミュージック 代表 野村謙介

ドミナントプロレポート

今回は、ヴァイオリンの弦を使用した「本音レポート」です。

普段、ピラストロのオリーブというガット弦を張っています。
昔から一番信頼し、馴染みのある弦です。
たまに、他の弦を使って生徒さんの相談に答えられるようにしています。
今回は、トマステーク社の出している「ドミナント・プロ」のセットを試してみました。
トマステークの「ドミナント」は現在、もっともポピュラーな弦ですね。
ナイロン弦の一種です。どんな弦にも長所と短所があるものです。
ドミナントに限らず、ナイロン弦は一般に「良い音の出る期間が短い」ことが代表的な短所です。一方でガット弦に比べて、張ってから安定するまでの期間が短いのが長所とされています。
実はそうでもありません。

事実、ドミナントのA線は安定するまで、張ってから毎日1~2時間弾いては調弦し、また弾いては調弦しを繰り返し、完全に安定するまで1週間ほどかかります。え?G線じゃないの?
実はA線の方が伸びるのに時間がかかります。
そして、張ってから2週間…どんな環境でもほとんど変わりません…で
突然、音色が変わります。開放弦で、はじいてみるとすぐにわかります。
はじいた瞬間の音量・音色が、すぐに余韻のない「ポ」という音に変わります。余韻が短くなると言っても良いですね。
当然、弓で弾いていても余韻が短くなっています。
「こもった音」になります。この状態を「弦のご臨終」と私は呼んでいます。この「お亡くなりになった音」はこの後、ず~~~~~~~~っと!
おそらく錆びて切れる直前まであまり変わりません。
つまり。
張ってから2週間から切れるまで「音は出る」状態になるわけです。
ガット弦は?
張ってから安定するまでの期間は、G→D→Aでおよそ2週間ぐらい。
そのあとは、本当に少しずつ音色が変わっていき、私の場合3か月ほどでどうしても張り替えたくなります。
つまり、弦の寿命として言えばバット弦が遥かに長い。


さて、今回試してみた「ドミナント・プロ」です。
まず第一の特徴は、
・張った翌日には演奏会で使えるほど、弦の伸びと安定が早い。
・張った直後の音量と明るい音色は、ドミナントとはけた違い。
・張ってから1週間ほどで、ギラついた音から少し柔らかい音に変化。
・張ってから3週間目頃に、明らかに余韻が減り、共振も少なくなる。
・その後はそのまま。ここで「ご臨終」
家格的には、ドミナントの1.5倍ほど。でも、ピラストロのオリーブや、ピラストロのパッシォーネに比べるとだいぶ安い。

何をもって「プロ」と名付けたのかは大いに疑問ですが、
ドミナントにないパワーと明るさは確かにあります。
好みの分かれるとことですが、今までにパッシォーネが気に入っている方にはお勧めです。ただ、寿命はパッシォーネとは比べようもありません。
演奏会のために張り替えるなら、確かにコストパフォーマンスは悪くありません。
が…これも好みの分かれるところ。ガット弦の温かさと柔らかい音色が好きならお勧めできません。
また、ペーターインフェルドのように、指がいたくなる硬さでもありません。
数あるナイロン弦の中で、コストパフォーマンスから考えても、トップクラスかな?とも感じました。
と、いうお話でした。お粗末。
メリーミュージック 代表
能村謙介

ケーブルテレビの取材

久しぶりの投稿です。皆様、お元気でしょうか?
今日、2021年3月22日に神奈川県の緊急事態宣言は解除になりました。
が!感染者は増える一方。ワクチンは未だに届かず。
いずれまた感染爆発で私たちの生活は委縮することになるんでしょう。
そもそもが、緊急事態宣言の期間中、政治は私たちに何もしてくれていないのですから、解除になったからと喜ぶ気にもなりません。

この映像は、今年一月に代々木上原のムジカーザで開催した、私(野村謙介)と妻の浩子によるデュオリサイタル13の時のものです。
むさしのみたか市民テレビという、ケーブルテレビ局が当日取材に来られ、インタビューも含めた番組になっています。
テレビ局のカメラ、「そこまで寄る?」と思わず突っ込みたくなります。

インタビューでは、私たち二人の「楽器との出会い」「お互いに尊敬している点」「将来の希望」本当は、もう一つありまして、カットされていますが、「今まで苦しかったこと」。私たちは二人とも、「不幸自慢」が何よりも嫌いな夫婦(笑)なんです。自分の境遇を人と比べることや、持病をまるで「勲章」のように話すことが大っ嫌いなのです。
「自分は他人より不幸だ」と思うことに嫌悪感を持っています。
それが普通の方は、それで構いません。私たちの価値観なのです。
そんなお答えをインタビューでしたので、編集者がカットしたのかと思います。ありがたい(笑)

話は変わって、発表会。4月29日に実施します。
いつもの会場「もみじホール」です。入場制限は行わない予定です。
一人でも多くの生徒さんに日ごろの練習成果を発表しあって、これからの目標を見つける機会にしてもらいたいと思っています。
私たちも、生徒さんに負けじと(笑)新しいレパートリーに挑戦します。
ぜひ!会場でお楽しみください。
皆様のご健康をお祈りしています。
メリーミュージック 野村謙介

音楽を練る

皆様。お元気ですか?すっかり秋ですね。
今回のテーマはすべての演奏家に共通の話題かな?
音楽を演奏する時に、誰しもが突き当たる壁でもあります。
楽譜という台本が与えられ、それを演ずる役者が演奏家です。
多くの楽譜は既に誰かが演奏し、さらにその多くはCDや映像として、聞いたり見たりすることができる時代です。
録音技術が無かった頃は、簡単に演奏を聴くことも出来ませんでした。
時代の変化とともに、演奏家の練習も変わって来たんですね。


一つの楽譜でも、演奏家によってみんな演奏は違います。当たり前です。
役者が変われば演技が変わるのと同じです。
好きな演奏は10人いれば10人とも違って不思議ではありません。
素材である楽譜が同じでも演奏家によって好き嫌いが分かれます。
同じ素材でラーメンを作っても料理人が違えば違う味になるのと同じこと。
好みは演奏家自身にもあります。自分がこれから練習しようとする曲の演奏を、色々聞いていくことはとても大切な「準備」になります。
またラーメンの話でいえば(最近、地元橋本
近くのラーメン屋さんにはまっているので…)、店主が自分の好きな味を探して日本中のラーメン屋さんを食べ歩く話は良く聞きます。数ある有名無名のラーメン屋の中で、自分が好きな味や食感を探し、自分で作って試してはやり直す。
映画「タンポポ」でもそんなテーマがありました。

演奏家によって、練習方法は千差万別です。音楽の組み立て方、考え方、取り組み方、練習の仕方など、すべてが「オリジナル」なのです。
出来上がる音楽も当然「オリジナル」になります。それを個性とか音楽性とか言う言葉で表されます。極端に奇をてらい、単純に人と違うことをしようとするのは個性とは言いません。単に奇抜なだけです。逆に、奇抜に聞こえても演奏家が考え抜いて、試行錯誤を重ねたどり着いた「オリジナル」との区別は聴く側には判断しがたいものです。本当に演奏家がその解釈(曲づくり)に自信があるなら、誰の指摘も当たらないかも知れませんんが、嫌いな人が多すぎれば仕事にはなりません。ラーメンにうどんとお蕎麦を一緒に混ぜて「これが私の究極のラーメンだ」と言われてもねぇ。

何回でも試してはやり直し、また新しい方法を探して、時には前の方法を試し。時々、他人の演奏を聴いて、なるほどと膝を叩きたくなることもあります。以前は好きではなかった演奏が、急に好きになったりもします。
自分の味を探し、たどり着くラーメン(しつこい)
他人の評価を気にする前に、自分が納得できる音楽であることが必要です。それがなければ、ただの「音の羅列」でしかありません。
作曲家の意図を思い、聴衆の立場に立ち、可能な限りの方法を試す。
それ以外に自分の音楽を作る方法はないと思います。

リサイタルに向けて、自分の筋力を少なめに設定したうえで、無理のない弾き方を模索し、人の演奏に耳を傾け、自分の感性と照らし合わせ、できる範囲で挑戦する。
こんな楽しい実験はありません。
自分が楽しめる演奏になるまで、頑張りましょう!
って誰に言ってるんだろう(笑)失礼しました!
メリーミュージック 野村謙介

緊張の中の演奏は…

皆様。いかがお過ごしでしょうか?
秋の気配が深まるこの頃です。
先日、出演者とご家族、スタッフだけで発表会を実施しました。
14組の演奏に私と浩子先生も1曲演奏。微笑ましく、感動的な時間でした。
発表会を「不特定多数の人に演奏を聴かせる場」だから「しょばだいはらえ」と言ってくる、やくざまがいの組織がありますね。ひどい話です。
発表会は自分の演奏を発表する場ですが、それは不特定多数の人に聞いてもらう音楽会とは全く意味が違います。そんなことさえわからないのは、知能が低い組織なんでしょうね(笑)

そもそもアマチュアに限らず、音楽を演奏することは人間の自由な行為です。例えば家の中で一人、好きな楽器で好きな曲を弾いていたら、誰にも気兼ねなく、遠慮することもなく、当然誰からも「ちょさくけんがぁ!」と吠えられることもないですよね。それでも「外に音が漏れているかもしれなから「ちょさくけんがぁ!」爆笑です。そもそもこの「しょばだい」が著作権所有者に支払われていない事実。「一部払っている!}とか吠えてます。あほ!(笑)一部に払うなら、一部から取れ!!詐欺集団

さてさて、話を戻します。
緊張感の中で演奏することは、演奏を上達させるだけではありません。様々な場面、音楽とは無関係な生活にも影響すると思います。
緊張すれば思うように弾けないのが普通のことです。身体の筋肉が無意識に硬直し縮こまります。頭の中では冷静に感じていても、身体が思う通りに動かない!それこそが緊張です。

人間に限らず、わんこやにゃんこも緊張しますよね。知らない場所に初めて行ったとき、知らない人に近寄られたとき。
我が家の姫、ぷりん(女の子にゃんこ=トンキニーズ5歳)の例でいえば、
生徒さんが毎日のように自宅に来られるので、人が来ても緊張しないようになりました。自分に危害を加えない生き物なんだと学習したんですね。
そんなぷりんですが、いまだに地面(家の外の)を踏んだことがありません(笑)
今まで万度も、スリング(袋のような抱っこできるケージ)でお散歩に出かけましたが、そのたびに緊張しまくりです(爆笑)怖いんでしょうね。一緒に私たち夫婦がいることはわかっていても。

緊張しないようになるための唯一の方法は「学ぶこと」です。
ぷりんが学んだように、経験から学ぶしかありません。いくら暗示をかけても多少は緊張はします。
学び始めのころは、緊張したあとに「挫折感」「後悔」しか感じないものです。「二度とやらない」と思うこともあります。
それでもその緊張感の中で自分が演奏した録音や映像を何度も何度も見ることが絶対に必要です。それ自体が「学び」なのです。

音楽に限ったことでいえば、プロの中でも「ソリスト」と称される方々の演奏と、それ以外の演奏者の演奏は何か違います。一番の違いは「一人で演奏する場数の違い」とも言えます。もちろん、ソリストの練習や努力が人一番、人10倍であることは間違いありませんが。
緊張感の中で自分の思った通りの演奏ができるように、少しずつ成長していくものだと思います。生まれつきの天才演奏家なんて、過去にもこれから先も現れないと思っています。学習の成果の違いです。
緊張してうまく演奏できなかったから、二度と緊張したくないと思うのなら、それはそれで趣味の世界であり!です。
でも!上手くなりたいのなら緊張しながら演奏することに慣れるべきです。緊張するのは当たり前。緊張したら失敗するのも当たり前。その失敗を思い起こし研究し、繰り返し練習してリベンジすることの繰り返しこそが、上達の秘訣だと信じでいます。

な~んて偉そうなことを、ソリストでもない私が書いて説得力が1ミリもないのは承知の上ですが、自分がうまくなりたい気持ちだけは持っているので、皆さんと共有できればと思い、書きました。お許しください。

メリーミュージック 野村謙介