受験生のレッスン

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当教室から過去に多くの音楽高校、音楽大学への進学者も輩出しています。
通ってくる生徒さんの多くは趣味で演奏を楽しみたいという方です。
中には、こうした専門家への道を志す生徒さんもいらっしゃいます。
この写真の生徒さんは、当教室のある神奈川県相模原市まで、なんと!
埼玉県深谷市から!毎週通ってこられています。一回のレッスンで、
ヴァイオリンの実技と、聴音・ソルフェージュ・楽典・ピアノのレッスンを
合計3時間、ぶっ通しで受けていかれます。体力も必要です。
音楽の学校を受験するというと、ただ楽器が上手なら良いかと勘違いされますが、
実技以外に、副科のピアノ、聴音(書き取りです)の和声と旋律、ソルフェージュ(楽譜を見てドレミで視唱すること)、楽典(楽譜の知識)などと、一般科目の試験があります。入試自体が数日間続きます。準備が大変であるだけでなく、日本中からレベルの高い学校を目指して受験してきます。倍率より、合格のレベルで難易度が決まります。
この写真の生徒さんは、私たちが学んだ桐朋を目指しています。入試は水物でもあります。どんなに、それまで上手に弾けて、大丈夫だろうと思っていても、試験当日に失敗することも珍しいことではありません。特に、桐朋は実技、聴音・ソルフェージュの難易度がとても高いので、教える側も気を抜けません。この生徒さんは、パガニーニのカプリース、ローでのカプリース、ラロのスペイン交響曲を現在練習していますが、、これから来年の受験までに、さらに多くの曲を弾きこなし、試験直前に指定される課題曲をクリアできなければ、今の努力も合格には結びつきません。
当然のことながら、子供だけでなく、保護者の方の理解と協力がなければ、どんなに技術や本人の意思があっても、音楽学校に進学することはできません。その意味ではとても恵まれていますが、とても厳しい世界です。頑張ってほしいと願っています。

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