シルキーでミルキーでソフトリーな音

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 写真は私の使っているヴァイオリン。1808年イタリアでサンタ・ジュリアーナが作った楽器です。50年前に当時フィラデルフィアにあった弦楽器商社メニックから輸入された楽器です。
 教員生活をおくっていた20年間、演奏する機会もなく退職後に改めて「ヴぁ庵人演奏者」として向き合ってからもうすぐ20年が経ちます。
 今回のテーマはヴァイオリンの音色として私が「理想」と思う表現について。
「シルキー」意味は「滑らかで、輝いている表面の反射光線を持つさま。」
ヴァイオリンの音は、弦を弓の毛で擦ることで摩擦で弦を振動させた音です。波形の話や音響学・物理の話には今回深入りしません(笑)
 感覚的なイメージや比喩は、人によって感じ方が違うものなので、比較することはあまり意味がないことです。好みの問題でもあります。
 毎年のリサイタルで自分の「課題」を少しで改善していくことを目指しています。今回は「つやっぽい」音を目指していいます。まさに「シルキー」な音です。
「ミルキー」はママの味(笑)ではなく、「ミルクのようなを意味する英語。」私は牛乳が好きではないのですすが(笑)、甘いイメージが思い浮かびます。砂糖の甘さとは違い「香り」を伴った印象があります。柔らかく・優しい音の表現として使っています。
「ソフトリィー」の意味は「柔らかに、静かに、そっと、優しく、穏やかに」という子おtだそうです。弱いと言うイメージとは違い、聴いていいて穏やかな気持ちになる音が出せたらと願っています。

 昨年は「弓の持ち方」に重点を置いて練習しました。今回、音色に焦点を絞ったのは「演奏譜お方」を考えるうえで、なにを?求めて技法を考えるのか?という原点でもあります。安定した演奏や、より正確な演奏を求める「技法」も重要ですが、自分のこだわりが「音色」であることを再確認しました。練習したからといって、すぐに結果が出るものではありません。ただ、意識を変えることで感覚的に自分の「好きな音」に一歩ずつ近づいている気がします。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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