今日2度目のヴァイオリンレッスンを受ける4歳のみすずちゃんのために、オリジナル教材曲をあげることにしました。桐朋時代の友人で作曲家の小田百合子さんと、ヴァイオリンのためのメソードを研究中です。現在は試作の段階です。ヴァイオリン教材は、どの楽譜にも何かしら物足りなさや、不満がありました。それならいっそ…と以前からオリジナルの教材を作る考えでいました。今日、みすずちゃんに渡す「はじめてのソレラミ」という曲は、小田さんの作った素敵なピアノ伴奏でたった10小節の曲に、はじめてヴァイオリンで曲を弾く生徒さんに必要な、左手の押さえ方、ボーイングなどの要素を盛り込んだ曲です。みすずちゃんが喜んで練習してくれると嬉しいのですが…。
謙介の日記(その6)
今日は、朝、早くおきて、ごうえん山へ
四人で、のぼった。その山の道のけわしい
こととは、ものすごい。でこぼこ道で、
いっぱいだ。でも、山の中は、とても、きれ
いだ。ウグイスがないたり、セミがないた
りだ。けしきも、さいこうだ。
ちょう上から見る大山は、さいこうだ。
おじぞう様があった。おかあさんは、そ
のおじぞう様のうしろにあった。かめの
石が、ほしくてこまっていた。
そのごうえん山をおりて、こんどは、リフ
トで、大山のとちゅうまでのぼった。
ぼくは、小さい時、一回おかあさんのひざ
にのって、リフトにのったことがあった
だけだ。こんどは、もちろん一人だ。
感想…
改行がまるで原稿用紙のようである。
けわしいこととは、ものすごい
とは。劇画チックである。
今までの日記と比較して、わりあい、よくかけました。
おかあさんのエピソードは子供らしくてかわいい。
リフトに一人で乗れたことを必要以上に強調している。
休日日記帳
週末最終レッスン
当教室は月曜日が定休日ですので、週末の土曜日、日曜日のレッスンがピークです。
駅前教室でも同時進行でレッスンが行われていますが、本日最終の原宿南教室でのレッスンは、
お兄ちゃんI君のピアノと、妹Mちゃんのヴァイオリンレッスンでした。上の写真は、4月に中学生になったお兄ちゃんI君の手と浩子先生の手を比べた楽しい写真。大きいほうがI君です。後ろに小さく、妹のMちゃんのレッスン風景が写っています。成長って楽しいです。そして…
こちらの写真は妹のMちゃんが持っているヴァイオリンケースです。後ろに小さくI君のレッスン風景が写っています。このヴァイオリンケースを開発して実際に販売に至ったのですが、残念ながらすでに製造が終わり、まさに「幻のケース」となってしまいました。もちろん、開発者である私自身もこのケースの製造シリアル番号1号機を使用していますが、とても良くできたカーボンのケースです。現在、日本のヴァイオリニスト数名がこのケースを愛用してくれています。Mちゃんが使っているヴァイオリンは陳昌鼓さんが昨年末に製作したすばらしい楽器です。こうして、兄弟のレッスンをしていると、子供に音楽を習わせる親の心配や経済的な苦労と同時に、親の愛情、そして子供への期待を強く感じるので、教えるのも親の気持ちで愛情を持って教えることになります。明日はお休みです。ゆっくり寝て、鋭気を養い、体のメンテナンスにも時間を割きたいと思います。
日曜日のスタート
謙介の日記(その4)
上達の秘訣は?
二兎を追うもの二兎を得る
1年ぶりのレッスン
今日、午前中のレッスンで1年ぶりのレッスンとなったT君。めでたく高校受験を終えてあさってからは高校生です。彼は小学校5年生のころから当教室でヴァイオリンのレッスンを受けていました。中学2年のときに、受験勉強に専念するため、一時レッスンを中断していました。今週火曜日、突然教室にやってきた彼はなんと!僕の身長を超えていました!
当教室での裏ローカルルール(笑)で子どもの生徒さんはボクの身長を越えると「破門」です(爆笑)そして、新たに「入門」が許可されます。まぁ、冗談ですが、子供が成長するのはとても嬉しいのです。彼も、すっかり青年になっていました。受験勉強で一年間、本当に勉強に集中して偏差値を20ポイント近く上げて、私立の高校に通うことになりました。
ボクは間違っていると確信していますが「音楽やスポーツばかりしていると、勉強ができなくなる」と習い事や部活を早々にやめてしまう子供、そしてやめさせてしまう親が多い現状があります。実際に過去、多くの高校受験や大学受験に挑戦した子供たちに接してきた私の経験から言えること。「勉強ができなくなるという口実で音楽やスポーツから逃げても勉強はできない」言い換えれば、音楽に集中できる子供は学習能力もきわめて高いということです。私が勤務していた中学・高校で、音楽の部活で本当に毎日がんばって練習していた生徒の多くが、成績優秀者で特待生だったりしました。「勉強勉強」と何とかの一つ覚えのように騒ぐ教員にとっては、まさに目の上のたんこぶのような存在でしたが、今でもその生徒たちは社会の第一線で活躍しています。T君のように、受験勉強を終えてまた、ヴァイオリンを弾く楽しさを心から味わえる喜びは、きっと彼の一生に財産になると信じています。
サッカー少年もヴァイオリン
今日の自宅レッスンに来た小学5年生のY君です。ずいぶん長い期間、レッスンに通ってくれています。今は、ヴィヴァルディのa mollコンチェルトを練習中。サッカー大好きな少年で、「やめたい」といいながら、それでも練習して上達している男の子。
お母さんがフルートを吹かれ、お姉ちゃんはピアノを習っているという音楽一家。でも少年はサッカーが大好き!当然です。
ボクも小学校時代は野球少年でしたし、音楽高校に入ってからなぜか?サッカー少年になりました。
世界的に有名になったヴァイオリニスト古沢巌先輩が一学年先輩で、「けんすけ、サッカーやろうぜ」「へい。親分」て勢いで二人でサッカーの練習を寂しくしていました。高校には専用のグラウンドがなく、普通科の小学生や中学生が遊んでいるグラウンドの片隅で二人でボールを蹴るという変な光景。小学生に「二人でサッカーして、おもしろい?」と何度も聞かれた記憶があります。そんなボクですので、サッカーが好きなY君の気持ち、理解できます。発表会が終わったらやめられると、もしかしたら思っているY君ですが、お母さんはその次の発表会(秋ですけど)に親子三人で出ることを楽しみに計画中。これは…。Y君。まぁ、がんばろうや!