効果的な練習って?

練習してもうまくならないから練習が面白くない。
こんな経験はありませんか?
練習ってなんでしょうか?
楽器を弾く。曲を弾く。練習曲や音階を弾く。
もちろん、ただ考えているだけでは練習とは言えません。
でも、自分の出している音と演奏している音楽に集中しなければ
むやみに時間が経って効果がありません。
まず、練習の目標となる音と音楽をしっかり準備することから始めましょう。
CDを聞くのも良い準備のひとつです。生の音楽会で聞いた音を思い出すのも良いですね。
そしてその準備ができたら、自分の出している音、演奏している音楽が、
自分の出したい音なのか?演奏したい音楽になっているのか?と常に集中しましょう。
そのとき大切なことは「バランス」です。
バランスとは二つ以上のことを同時に考えるときに、どれかに偏ってしまわないようにすることです。
性格によってすぐに妥協してしまうタイプの人と、逆に固執してしまいひとつのことにのめりこんでしまう人がいあmす。
自分がどちらのタイプか、考えてみるのも冷静な練習のために必要なことです。
集中力を持続させることが練習だとも言えます。
練習=楽器を弾くことではないのです。
常に冷静に、常に自分の音を観察し、常により高い理想に向かうこと。
みなさんも自分の練習について、もう一度見直してみましょう。

音楽と共に生きること


自分の演奏を誰かに聞いていただいて、自分が「嬉しい」「良かった」と感じるときはどんな時ですか?
私たちのように音楽を職業としている人間にとって対価として演奏料を頂けることは「当たり前」でしょうか?
演奏する前の段階で契約が成り立って演奏するかしないかを決めるのですから、何も問題はありません。
アマチュアの演奏会が有料の場合、お客様が支払われたお金の多くは演奏会を開くための費用、中でも会場使用料や印刷費、楽器運搬費などに支出されます。
演奏者の中にプロの演奏者がエキストラとしていた場合、その人への報酬もここから支出されることになります。
いずれにしても演奏してくれた人に「ありがとう」という気持ちを表すのが、良い演奏を聴いた人のマナーだと思います。
一方、演奏者はプロであれアマチュアであれ「ありがとう」と思ってもらえる演奏を目指すのがマナーだと思います。
私と浩子姫が「ボランティア演奏」を医療少年院、高齢者施設、保育園、小学校支援学級などでする場合、最初の依頼の段階から「無償演奏」をこちらから提案します。
先方が演奏後に交通費として、または演奏料として当初の「無償」でなくお支払を頂いたときは、受け取らせて頂きます。
実際、医療少年院での訪問演奏はこちらは一切報酬も交通費も不要とお伝えした上で、その予算があるならば、ピアノの調律費用にしてくださいとお願いし、実際調律をされています。
それでもさらに「国庫」から演奏料が会社に振り込まれます。零細企業自転車操業なので本当にありがたく頂いています。

でも!一番嬉しいのは(ここから本題。前書き長すぎ笑)
なにより嬉しいのは、医療少年院の子供たちや先日訪問演奏した近所のデイサービスの職員、利用者の方たちから送られてくる、私たちへの手書きの感謝メッセージです。
一文字一文字に書いてくださった人の「ありがとう」という気持ちが込められています。これ以上の報酬はないですね。
アマチュアオーケストラに限った話ではないですが、演奏する人たちの、演奏に対する責任感の欠如をこのところ感じています。
なんでも弾けば聞いてくれる人が楽しんでくれると勘違いしている人が増えてしまった背景に、それを受け入れる日本人の「懐の深さ」(←これ嫌味です笑)があると思います。
もっと演奏する側の音楽への思いが感じられるコンサートが増えることを祈りながら、来月の保育園演奏に向けて準備中なのであります。