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音楽は国境を超える

音楽は国境を超える

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 映像は韓国の作曲家「チョン・ファン ホ」氏が作曲した曲を「イ・ヘウォン」さんが歌う「あなたは」(日本語直訳)です。
以前にもチョン氏の作品「開花日」を演奏するために楽譜をお願いし日本国内での演奏許諾もお願いしたところ、ご本人から丁寧なメールを頂きました。
 韓国では「アートポップ」という音楽ジャンルが確立され、多くのクラシック歌手・ピアニストが演奏しています。
韓国の言葉で歌う歌詞の内容はすぐに理解できる人と、私のようにAIを使って日本語に訳さないと理解できない人とで楽しみ方は違うのは仕方ないことです。日本の童謡を他国の人がすぐに理解できないことも同じです。それぞれの国で使われる言語が違うのは「文化」の一つです。
 器楽による音楽=歌詞のない音楽にも地域や国の「伝統」が感じられる場合があります。日本で言えば「雅楽」などもその一つです。また身近な音楽では「演歌」の歌い方も演奏法として独特なものがあります。沖縄の音楽も独特な音楽です。
 私たちが当たり前に感じている様々な音楽にも「ルーツ」があります。地球上のあらゆる場所で「人類」が誕生して以来、数知れない音楽が生まれ歌われていたはずです。記録として残っている「音楽」はここ1200年ほどの「最近」の事です。音そのものではなく「楽譜」やその元祖とも言える記号が唯一の記録です。それらの楽譜を「クラシック音楽」と呼んでいますが実のところもっと古い時代にも音楽はあったはずです。「超クラシック」ですね(笑)

 さて話をテーマに戻しますが「国境」とは何でしょうか?
人類の歴史は戦いの歴史だったと言う人がいます。太古の昔から戦争で自分の「国」や「思想」のために殺し合い「国境」ができました。しかし実際に地球に「線」があるわけではないので「大河」や「山脈」が国境になっていた時代が長く続きました。緯度や軽度で国境を分け始めたんは現代になってからです。時には「壁」が国境になりましたが人間の英知があれば、その影が人々の手で打ち壊されて元通りの「国境のない一つの国」になることもあります。
 日本は周囲を海に囲まれた島国です。しかし地球の歴史で言えば、現代の地球上のすべての「陸地」は一つの大陸だった事が分かっています。本当に長い時間をかけて今の「地球」になったわけです。
現在の日本で他国に行こうとすれば海を超える必要があります。船か飛行機に乗らない限り他国の「地面」を踏むことは出来ません。
空気は繋がっていますので「空気にも国境はない」ことになります。
 他国の文化を知らない人同士が「交流する」ために言語はとても重要な「アイテム」になります。リアルタイムに相手の話している内容を感情まで含めて正確に理解する「翻訳機」がすぐに出来るでしょう。ただ今現在は、どうしても他国の言語を理解するためにタイムラグがあります。
 言葉の「壁」を超えて他国の人と交流できるものはたくさんあります。スポーツ、料理、音楽などもその例です。もちろん文化の違いで「理解困難」なケースもあります。例えば日本の国技「相撲」を初めて見た海外の人は「裸で野蛮!」と感じます。またインドの人たちが食事を右手の「指」を使って食べることに「不潔」と感じる人もいます。「生魚」を食べることに違和感のある国の人もいれば、ウサギや鳩を食べる文化、クジラを食べる文化を理解できな人もいます。
 国や地域で異なる伝統と文化があります。そのすべてを誰もが理解できるとは限りません。しかし「否定」するのは明らかに不当な事です。間違っています。少なくても他の人に迷惑をかけない範囲であれば「自国の文化」について他人が口を挟むのは傲慢です。

 音楽に使われる「楽譜」は現在、世界で統一されています。例外はありますが、ほぼすべての国の人が同じ楽譜で同じ音楽を同時に演奏することができます。これが「音楽は世界の共通語」と言われる所以です。
 韓国のチョン・ハン ホさんから頂いた額は「歌詞」と「タイトル」の文字を除いてすべて私たちが理解できて演奏が可能です。
動画で歌っているイ・ヘウォンさんはクラシックのソプラノ歌手としてソウル大学からドイツに留学し、イタリアのオペラでも歌う「現役のクラシック歌手」ですが、クラシックだけではなくポップスも歌える方のようです。歌声を聴いていると引き込まれるのは私だけは無いと思います。素晴らしい表現力です。
 この曲を日本字の私たち夫婦がヴァイオリンとピアノで演奏することを作曲者が「日本で私の音楽を聞いてくださる方が増えるが光栄です」と仰います。素敵な方だと思います。いつか機会があれば韓国で演奏してみたい気もしますが(笑)、この音楽が「韓国の方の作品」と聞いて毛嫌いする人がいたとしたら…情けないと言わざるを得ません。長い人類の歴史を理解すれば私たちが聞く音楽には、すでに国境がないのです。
アメリカの音楽は素晴らしい!でもアメリカの音楽の根源はアメリカ以外の国の人によって作られた音楽です。
ロシアは嫌いだ!と言いながらチャイコフスキーの音楽を知らずに聴いている人もいます。
「偏見」が人間の文化を壊します。「無理」が人を傷つけます。
国際交流は政治家だけの仕事ではなりません。私たちが出来る交流を増やしていけば立派な「外交」になります。
 小さな事ですが、これからも色々な国の音楽を演奏していこうと思います。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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