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2004年創業バイオリン教室・ピアノ教室・ビオラ教室・楽器店です
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楽器と弓を選ぶ技術と経験

楽器と弓を選ぶ技術と経験

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 ヴァイオリンやヴィオラを演奏するすべての人にとって「楽器・弓」が必要なのは言うまでもありません。演奏する「きっかけ」も様々です。今回は楽器と弓を選ぶ技術・経験について考えるものです。
 ヴァイオリン・ヴィオラを「楽器」として表記します。
楽器・弓を借りる場合と購入して演奏する場合があります。
学校の部活動や音楽教室で一定期間、無料・有料でヴァイオリンやヴィオラのセット(楽器・弓・ケース・肩当てなど)を借りて演奏する場合を考えます。最大のネックは「メンテナンス状態」です。特に部活動や知人から無償で借り受けて使う場合、その楽器の状態は購入当時=新品だった時と明らかに違う状態になっているはずです。
 楽器を演奏した後に必要な「日常的な手入れ」がどんな楽器にもあります。加えてある一定の期間ごとに必要な点検と必要な修理があります。点検で修理の必要がなくても「交換・補充」するべき事もあります。使用中に楽器に傷を付けたり間違った手入れをしまえば、表面に表れない致命的なダメージがある場合もあります。
 上記の「メンテナンス」を行っていればヴァイオリン・ヴィオラ・弓の「寿命=耐用年数」は数10年、楽器によっては100年以上演奏が可能になります。
 よく「安い楽器はすぐに使えなくなる」と言う言葉を聞きますが本当にそうでしょうか?

私の経験で言えばメンテナンスを怠らなければ、趣味のレベルであれば楽器として演奏できる場合が殆どです。
 むしろ安い楽器を購入する人の多くは「選び方」を知らず、価格だけを基準に選んでいる人です。もちろん購入できる金額に限りがあるのは誰でも同じです。趣味の楽器に10万円なんてとんでもない!と言う人もいて当たり前です。販売されている金額と、楽器・弓の「価値」は比例しません。これはあくまでも「使う人の価値観」で決まるものです。同じ楽器店で10万円の楽器・弓と100万円の物を弾き比べて見れば分かります。まったく違いを感じないケースも良くあります。
価格の安い方が良く感じることもあります。選ぶ「人」によって評価が変わるのがヴァイオリン・ヴィオラ・弓です。
 ではどうやって?選ぶの賢明なのでしょうか?

 「自分で演奏して選べる人」と、演奏の技術が楽器・弓の「個性」を「判別できない人」に分かれます。
 この二つに明確な基準はありませんが、何より重要なことは「多くの楽器・弓を弾き比べた経験」です。当然ですが知識も重要です。何よりも自分で演奏して楽器と弓の違いを言語化し、聴いている人=購入しようとする人が聴いて納得出来る明確な「個性」を見分けられる人に選んでもらうのが理想だと思っています。
 私自身は中学生2年生の時に師匠に紹介して頂いた職人さんから「良い楽器が入りました」と言う電話を受けて、母親と一緒に工房に伺って職人さんの話を聞いて「即決」して…と言っても親が買うのですが(笑)帰りました。当時の私は楽器の「差」など分かる技術も知識も、経験もなく、当然両親も同じでした。師匠を信じた。それだけです。
私の購入方法が正しいのか?と言われれば、すべてのケースで正しいとは言えない気がします。「師匠との信頼関係」がすべてだからです。その意味で楽器店の店員さん、音楽教室の雇われアルバイト講師を「信頼できる」と言う人がいるなら(笑)薦められる楽器・弓を購入するでしょう。
 大切な事を書いておきます。
購入した楽器・弓は「購入者の責任」で選んだことになります。
選定したり薦めてくれた人、楽器店の責任を後になって追及するのは殆どの場合「クレーマー」に近い扱いをされます。楽器店によっては購入した楽器・弓を一定期間・一定の条件で引き取る=売買契約の解除を認めているケースもあります。また、同じ系列の楽器店などで購入した楽器・弓よりも「高額」な楽器・弓に買い替える場合に限って条件付きで「下取りします」と契約時に書き添える楽器店も昔はありました。が…よく考えると一種の「値引き」を提示しているだけです。以前のブログでも書いた通り「利益」が楽器の価格には含まれています。自由主義経済の基本です。その楽器の価値が購入時より高くなり、購入した価格=販売店の利益を含めた価格より高くなっていれば、「買った価格」かそれに近い価格で下取りしてくれる可能性もわずかにあります。今現在で言えば「投資価値」のある楽器・弓にしか当てはまりません。つまり数千万~数10億円で取引されている物だけの話です。買ったら値段は下がる。それをきちんと理解して購入してください。

 最後になりますが楽器と弓の「基本的な選び方」を書いてみます。
自分で楽器・弓の違いを明確に判断できない時や、実際に手に取って演奏して決められない場合のポイントです。
「製作者・メーカー・型番の信頼性」です。
販売されいている楽器にこれらが明記されている場合と「不明=ノーラべル」の2種類があります。ノーラベルは製作者も年代も「何故か不明」なのです。本来は楽器にも弓にもラベルや刻印があるのが常識です。敢えてそのラベルを剥がして販売し弓の刻印を消して販売する「理由」があります。一つはラベルや刻印が明らかに「偽り」の場合です。販売する楽器店が判断して剥がしたり消したりする行為を「詐欺」とは言えません。むしろ良心的な作業かも知れません。
 一方でラベルや刻印があり製作年、型番などが書かれている場合ですが「本当か?」と疑ってかかるのが正解です。もちろんですが「嘘」と分かっていてラベルを張り替えたり刻印を後から押して「本物」として販売する意図があれば「詐欺」に当たります。
しかし実際には「鑑定士」は世界中に数えるほどしかいませんし、鑑定するのはストラディバリウスやらグヮルネリばかり。趣味で購入できるメーカーの量産楽器の「鑑定」など誰もしてくれません。
むしろ量産楽器のラベルをわざわざ作って貼ったりしても利益が出ませんから、多くの場合は「本物」ですが。
次に考えるポイントは「相場」です。今はネットの時代です。
何年に誰が=どのメーカーが作った・販売した楽器なのかを入力すれば「取引価格」を世界中で調べることが簡単にできます。
中古の場合の相場も分かる場合もあります。楽器店で販売された価格は消去されることが殆どです。理由は?お分かりになると思います。信頼が損なわれるのを防ぐためです。
ネットオークションで取引された金額が残っている場合があります。
ただこの数字も信頼するには不安があります。楽器を実際に弾かず、写真だけで入札=購入しようとする人の「眼力」に疑問があります。
私なら相場より安く出品されている楽器・弓は「まず難あり」と判断します。楽器店で買い取ってもらえないからオークションに出品する。という事はその楽器を落札しても実際にはいくらの価値がある楽器なのか判断できないことになります。購入して一生、使い続ける覚悟があるならネット購入も「あり」ですね。

長々と書きましたが「選定」を実際に仕事としてきた私自身、自分が演奏する「以外の楽器」を過去に弓も含めれば1,000件以上関わってきました。「間違いない」と選定しても購入した人が本当に納得して今も使っているのか?までは責任が持てるものではありません。
ただ多くの経験から演奏する人の好み・演奏方法を理解した上で、実際に私が「試奏」する場があればきっと満足できる結果になると思っています。楽器・弓の選定は「出逢い」であると同時に「技術・経験」が不可欠なことです。もしも私がお役にたてるならお気軽にご相談ください。お応えできることもあるかも知れません。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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