メリーミュージックブログ

演奏家夫婦が優しく丁寧に指導

     

メリーミュージック

   

2004年創業バイオリン教室・ピアノ教室・ビオラ教室・楽器店です
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弾きたい曲を弾きたいように弾く

弾きたい曲を弾きたいように弾く

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 生徒さんに「弾きたい曲は?」と尋ねて「特にありません」とか「曲を知らないから」と言う答えが返ってくることがあります。ある意味で無理もない事だと思います。自分が演奏できるのか?難しいのか?分からないので謙虚な気持ちで答えられる生徒さんもいます。本当に曲を知らない…特に子供の場合には無理もないことです。
自分がヴァイオリンで音楽を演奏してる「実感」がないのかもしれません。楽器を「弾く」事がいつのまにか「音を出す練習」になっている場合があります。もちろん自分の出したい音を自由に演奏できるように練習する気持ちは何よりも大切ですが「音楽」に辿り着かないのは少し悲しい気がします。サッカーが好きな人に「基本だから」と言ってボールに触らせずにランニングだけの練習させて「これがサッカーだ」と言っても無理ですよね。

 趣味でヴァイオリンを演奏する人が楽しめる曲・楽譜が少ない!これは昔から感じている事です。ピアノと比較して出版されている楽譜の数が比較にならないほど少ないのです。なぜ?
 そもそも作曲者がヴァイオリン独奏とピアノで演奏できる曲を作曲する「数」が少ない事があります。特にアマチュアの演奏者が楽しめる楽譜がほとんどありません。
プロのヴァイオリニストを目指す人を対象にした教則本・エチュードは「弾いて楽しい」曲ではありません。レッスンで「曲」と分類されるのは圧倒的に「ヴァイオリン協奏曲」です。レッスンでクライスラーの小品やヴァイオリンソナタのレッスンは「上級者」にならないと「先生に見てもらえない」と言う慣習は昔からありました。
ピアノを習う場合に「ピアノ協奏曲」をレッスンで習う事は?
殆どないようです。この違いはどこから生まれるのか?

 プロを目指すのではなく趣味としてヴァイオリンの演奏を楽しみたい人にとって「弾きたい曲を選ぶ」ことがとても難しい事なのです。
「ヴァイオリンの曲」でどんな曲を知っている?と聴かれて一体どれだけの曲名を答えられますか?「聴いたことがある?」と実際にYouTubeなどで演奏を聴いてもらっても「知らない」と答えるケースがほとんどです。
趣味でヴァイオリンの演奏を楽しみたい人に「弾けそうな曲」が極めて少ないのは「需要がない」ことが最大の原因です。と言うよりも楽譜が無いからヴァイオリン人口が増えないのだと思います。
 ヴァイオリンはオーケストラに無くてはならない楽器です。誰もが聴いたことのあるであろう「運命」や「第九」、クラシック音楽を聴くのが好きな人ならよくご存じの「カノン」や「アイネクライネナハトムジーク」はヴァイオリン独奏曲ではありませんし、一人で練習して楽しい曲ではありません。ではクライスラー作曲「愛の喜び」を趣味で弾くってかなりハードルが高くなります。ツィゴイネルワイゼンを弾きたい!と生徒さんに言われたら「う~ん」と思う先生が多いはずです。
 数少ない「ヴァイオリン独奏のための曲」から趣味で弾けそうな曲を選ぶ…重音やポジション、移弦などの「難易度」を考えると「有名な曲」の多くは完成度を求めるのは「酷」と言う曲ばかりです。
それでも生徒さん自身が満足できるなら、私は迷わずにレッスンで生徒さんのレベルを高めながら演奏する方法を指導します。

 私たち夫婦が演奏会で聴いて頂く曲の多くは「小品」と分類される音楽です。「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」は小品とは呼ばれません。「室内楽曲」と言う分類になります。
二人で約20年間、演奏活動を続ける中で新しい曲との出逢いを常に求めてきました。過去に演奏した曲も含めて演奏を聴いてくださる方が楽しめるコンサートにしながら、自分たちも新しい曲を演奏する楽しみを持ち続けたいと贅沢な事を考えています。
「歌」をピアノとヴァイオリン、ピアノとヴィオラで演奏することも多くあります。チェロとハープのために作曲された「白鳥」をヴィオラで演奏することも弦楽合奏で演奏するカヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲をピアノとヴァイオリンで演奏することもあります。
「編曲=アレンジ」することで原曲の旋律と和声を極力残しながら自分たちの「弾きたい音」になるように楽譜に手を加えます。
「弾きたい曲」を探すのも演奏する上で大切な作業です。自分たちが好きな音楽を一人でも多くの方に聴いて頂くことが「やりがい」になります。聴く人の好みに合わない場合もあるはずです。「ソナタを弾いたら?」とアドヴァイスしてくださる方もおられます。私たちが「弾きたい」と選ぶ条件として、聴いてくださる方の「客層」を考えていることも事実です。クラシックファンやヴァイオリンのコンサートに行きなれている方をターゲットにしたコンサートと違い、普段クラシックのコンサートに関心のない方が初めて私たちのコンサートで聴いた音楽に「いいな」と感じて頂けることを何よりも大事にしています。

 自分の好きな音楽、弾きたい音楽。「楽譜」がないなら作るしかないのです。私たちは作曲家ではありませんし編曲の技術を習った訳ではありません。色々な音楽をたくさん聴くうちに「この曲、二人で弾けないかな?」と想像するようになりました。
楽譜を探し、どうしても入手できなければ聴音で楽譜を作ります。
同じ曲でも演奏者によってアレンジが違うことも多いので、聴けるものはすべて聴きます。

その中で自分たちが演奏したい「楽譜」に近いものを組み合わせて演奏しています。
もし「楽譜がない」でも「弾いてみたい」曲があれば気軽に相談してください。お役に立てるかも知れません。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・iヴィオリスト 野村謙介

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