演奏のスキルと事務仕事のスキル

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 明日に迫ったNPO法人メリーオーケストラ第42回定期演奏会。
もう20年以上、このオーケストラを創り育てることに関わってきました。
演奏をするためのスキルを身に着ける努力は、自分の為にやっていることなので自分なりに納得も行きます。
 他方で「組織」を動かしていく仕事は、演奏以上に多くのスキルを求められます。オーケストラに限ったことではなく一般の会社や学校、団体でも同じことが言えます。組織を動かす…一言で言えば「自分以外の人を動かす」ことです。
 メリーオーケストラの場合、会員約30名の居住地域も年齢も様々です。
演奏の練習や演奏会自体は会員たちが楽しめることが何よりも大切です。
活動を維持継続するための仕事は決して「裏方」ではありません。
演奏は表に出る氷山の一角です。通常なら組織の人たちが手分けをして準備などの活動を日々行うものですが、当オーケストラの場合は、そういかない現実があります。
・ホールの利用申請
・楽譜の準備
・賛助出演者の手配
・ホールとの打ち合わせ
・タイムテーブルや舞台配置図、席順の決定。
・当日のリハーサルまでに済ませる作業の把握と指示伝達。
・ポスターやプログラムの作成と印刷
・交通費の準備
・もろもろもろもろ(笑)
それらを「誰か」にお願いすれば?結局は確認作業のために統括する人間がさらに忙しくなる結果は目に見えています。
 現実問としてメリーオーケストラは私と浩子さんの「事務作業」で成り立っているオーケストラです。一緒に作業をする人も結局は「お仕事」としてお願いする社員しかいません。お金の問題は大きいことは事実ですが、何よりもこれらの作業の重要性をみんなが理解できないことです。
 学校で20年間、部活動オーケストラを運営し指導してきた時には、ある程度を他の教員である「顧問」に振り分けることもできました。子供たちに作業もさせられました。
 プロのオーケストラの場合や学校などの場合、事務職員がいます。その中に責任者もいます。メリーオーケストラには?
 指揮をする・演奏をする
そこまでに誰かのスキルと時間と膨大なエネルギーが必要です。
う~ん。何とも悩ましい(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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