メリーミュージックブログ

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演奏技術と演奏能力

演奏技術と演奏能力

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一般的に技術は「何かを成し遂げる=創り上げる」ために必要な力と言われます。
音楽で言えば演奏者がある曲を表現=演奏しようとするのに必要な技…と言えます。
技さえ身に付けることができれば、表現能力を高められるのか?と言う問題です。
つまり「技術がなければ表現できない」前提で必要な技術は、表現しようとする物=音楽がなければ無意味だという事です。
速く走りたいと思わない人に速く走る技術は不要なのです。
さらに言えば表現したい音楽は、「知性」と「感受性」で出来上がる音楽が大きく変わります。
技術と知性・感受性のバランスこそが大切だと考えています。

技術はあるレベルまでであれば人から習う・教わる事ができます。
知性もある程度は人から学べます。義務教育レベルの理解力があり日々の様々な場面で「学び取る」意識があれば知力は必然的に増えます。演奏に必要な知識も当然ですが学ぶことができます。学ぶ意志があれば…ですが。
「感受性」は感性とも言えます。人によって育つ環境や生活環境が違えば感性にも違いが出ます。同じ環境で育った子供でも異なった感性を持ちます。環境だけではなく、科学的に説明しがたい「脳の働き」の一つだと思います。同じ演奏を聴いて感じるものが違う。同じ料理を食べて美味しいと感じる人と美味しくないと感じる人がいる。これが感性の違いです。
感性は技術のように習う事ができません。育てる方法も実際にはありません。「感受性を高める教育」なんて現実には存在しません。教える側の感性を子供に押し付けるのが「教育」だと思い違いしている人がいます。

音楽を演奏する人にとって知識と技術を修得することが必須であることは誰にでも理解できます。しかし「感受性・感性」が豊かであることの重要性はわかっていても「教えられない」からなのか、軽視される傾向があります。
当然のことですが技術の優劣は機械的に判断できます。正しいピッチ、正しいリズムで演奏できる・できないをAIが判断することも可能です。「カラオケ点数」はAIができる前からありましたね。より速いテンポで正確に演奏できれば「優秀」だと言えます。
感性…音楽では一般的に「音楽性」とか「表現力」と言われますが、これの序列は不可能です。正解がないからです。間違いもないのです。人が変われば表現したい音楽が変わるのです。指導者の感性を生徒・弟子に感じてもらうのは必要なことです。極端に言えば「先生の真似をする」過程もあって当然です。生徒が先生の演奏=音楽性に違和感を感じられるのは成長です。

最後に「能力」つまり音楽の表現力を高めたいと願うのであれば、何を大切にすべきなのか?と言う問題について考えます。
これまで学校、プライベートでレッスン、メリーオーケストラの指導を通じて感じてきた表現の能力の「違い」をまとめます。
☆技術と知性(学習能力)・感受性はすべて比例する
☆表現意欲が高い人は技術・知性が後からでも修得できる
☆いずれかの要素に否定的な人は表現能力が低い
☆他人が教えられない感受性は幼少期から抜きんでている
☆言語化能力が低い=語彙が少ない人は感受性も低い
☆他人に過剰反応する人は技術の習得は早いが感受性は伸びない。

☆技術の優劣に固執する人は感性が乏しい
上記はもちろん私の個人的な印象です。違っていても当然です。
教わる人も教える人も、お互いを信頼できる関係だあることが何よりも大切だと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介

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