メリーの年末

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2015年12月。今年もリサイタルを終えてからレッスンの調整をしながら、
演奏のお届けものをしてきました。神奈川医療少年院でのクリスマスコンサート。
少年たちが今年も待っていてくれました。心に病と傷を持った純粋な子供たちに
たくさんの感動をもらい、もっと多くの事を学ばせてもらいました。
ただ楽器を弾くことが音楽ではないこと。上手に演奏しようとすることより、
歌いたい。演奏したいという「気持ち」の現れが音楽であること。
私たちが当たり前と思っていることが実はそうではないことも、学ばせてくれます。
そのボランティアクリスマスコンサートの夜、浩子先生と毎年恒例の「イルミネーションツァー」を
今年もよみうりランドで堪能しました。起伏のある園内、遊具もイルミネーションで夜空に浮かびます。
皆様もせひ!一度お出かけになってみてください。
そして、23日。私の両親がお世話になっている横浜の介護施設に、伺いクリスマスコンサートを
開かせてもらいました。80歳を越えた両親が穏やかに暮らしている姿をみると、こちらも
穏やかな気持ちになります。「介護施設」を悪いイメージ、暗いイメージで捉える方もおられますが
本人と家族が穏やかな毎日を過ごせることが一番幸せなのだと思います。「かわいそう」と
先入観で思い込むのはむしろ、思い上がりの心が無意識に働いているためだと思います。
自分に出来ることと出来ないことを冷静に考えたとき、介護の専門家に24時間、お世話してもらえる
施設に暮らせるならとても満ち足りた時間をすごせるものです。


アンコールに代えて、みんなで歌ってもらったきよしこの夜。
両親と一緒に暮らす「友人」たちの平穏なクリスマスを祈りながら帰ってきました。
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20151223