今年で63歳になる私が20歳の頃に何を思ったのか試験で弾いたサラサーテのカルメンファンタジー。前年にシベリウスのコンチェルトを試験で弾いて、どうして?こんな曲を選んだのか覚えていません(笑)
さらに大学5年生の時(笑)師匠の「発表会で何か弾きなさい」というむちゃぶりに(涙)演奏したのがヴィラーリのシャコンヌ。
どちらの演奏も今の自分に「残っているもの」と「変わったもの」があります。音楽大学と言う環境の中で自分が育っていることを実感していなかったのもこの時期です。結果として今の自分がヴァイオリンとヴィオラを演奏していることを考えると、やはり「若いころの経験」が如何に大切かを痛感します。
自分がどんなにへたくそだと思っても、無駄だと思わずに続けることが将来の自分の「根っこ」になります。ぜひ!若い皆様。焦らずに自分の好きな音楽を掘り下げてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介