性格と音楽

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 映像はメリーミュージック駅前教室で行った「ワンコインコンサート」で演奏した、カッチーニ作曲のアヴェ・マリア。ヴィオラとピアノで演奏しています。
 さて、今回のテーマは人それぞれに違う「性格」と音楽の関りについて。
自分の性格が「どんな?」と考えたこと、ありますか?
他人の性格は、行動や表情、言動から感じるものです。その本人が感じている本人の性格とは違う場合もあります。一緒にいる時間が長い人ほど、その人の性格を感じる場面があります。家族や同じ職場の人、友人など。
 自分の感じる自分の性格は、他人と比較しない限り「普通」に感じているものです。たとえば、待ち合わせの時間に「5分」遅れることが、許せない人もいれば、そのくらいなら…と思う人もいます。「え?5分ぐらい仕方ないでしょ?」と思う人は、5分でも送れるのが嫌な人と自分の違いを初めて感じます。
 性格を表す時に使われる「分類」
1.ポジティブ(楽観的)⇔ネガティブ’(悲観的)
2.のん気⇔短期
3.おおざっぱ⇔几帳面
4.外交的⇔内向的
5.行動派⇔慎重派
6.積極的⇔消極的
7.寛容⇔厳格
8.強気⇔弱気
などなど、ほかにも考えられますが色々な「性格の違い」があります。
 上記の中で、いくつかを組み合わせるともっと性格がはっきりします。
試しに、左側だけを並べると以下のような「人」になります。
ポジティブでのん気、おおざっぱで外交的、行動派で積極的で強気
なんとなく、「元気で明るい人」に感じますね。
逆に右側だけ選んで並べると…
悲観的で短気で几帳面、内向的で慎重派、消極的で厳格で弱気
この人「ネクラで付き合いにくい人」に感じませんか?
(笑)

 では、性格と音楽はどんな関係があるでしょうか?
まず「練習」の段階で性格によって、何が違うでしょう。
自分の演奏に「こだわり」が強い人は、恐らく「几帳面」で「厳格」なタイプではないですか?その上に「悲観的」と「短気」が加わると、すぐにイライラします。できるまで繰り返す人は「積極的」「寛容」な面がありますよね。
逆に、なんとなくぼんやり音楽を楽しんで練習する人は
「ポジティブ」で「のん気」「おおざっぱ」で「寛容」なタイプ。
人によって性格は様々です。自分の練習方法を冷静に観察することが、まず第一です。練習方法も人それぞれですから「正解」はありません。
 日常生活で気付かない自分の性格が、練習の効率を下げている可能性もあります。特に練習時には「短気」は禁物です。「うまくならない」と思い込むのは「悲観的」で「短気」な人が多いようです。

 
 人前で演奏する時に、あがる=過緊張になる人は「悲観的」「消極的」で「厳格」「弱気」な人が多く見られます。
 演奏に個性があるのは素晴らしいのですが「癖」に感じる演奏をする人は、
「強気」で「厳格」「内向的」な人に感じます。
 音楽を聴いていると、その人の性格を感じることがあります。
自分の演奏にこだわりを持ちながら、聴いている人を楽しませ、謙虚な気持ちを感じる演奏家と、その「逆」の演奏をする人がいるように感じます。
それが「性格」でないとしたら、ほかに原因があるでしょうか?
「うまく弾きたい」と思う気持ちの強さは性格で変わります。
他人から評価された自分の演奏を、どう受け止めるかも性格次第です。
他の演奏者と協調できるか?も性格です。他人のせいにするのも性格です。
「性格が悪い」と言う悪口があります。実際には悪いのではなく、多くの人に嫌われる性格だったり、自分の嫌いな性格のことです。
性格を変えることは、本質的には無理かもしれません。でも、音楽を演奏するのであれば、自分の性格の「欠点」「改善点」を謙虚に見つめることが必要です。
 人の性格は、「話さず」「目立たず」「人に会わない」なら誰にも知られません。音楽を演奏する「行為」は、自分の感情を人に伝えることです。性格は隠せません。だからこそ、自分の性格を考えることが大切だと思うのです。
他人に言われると腹が立つ!のであれば、自分で考えるしかないのです。
「普通」「当たり前」「それしかできない」と思い込まずに、自分を改善する気持ちを持ちたいですね!
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ヴァイオリニスト・ヴィオリスト 野村謙介


 

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