10月21日に実施する教室の発表会。
今回も多くの生徒さんが積極的に演奏を発表します。
アマチュアの演奏をお互いに聞きあうことが目的です。
なによりも、自分がステージで演奏する緊張感と達成感を楽しんでもらいたいと願っています。
失敗することを恐れていては楽しむことはできません。
失敗しないように練習することが、悔いを残さない演奏のための唯一の方法です。
演奏後、自分の演奏を冷静に見返すことも大切な上達方法です。
「失敗したから聞きたく(観たく)ない」という気持ちはよくわかりますが、
冷静に見返してみると、思ったよりもいい音が出せていたり、
普段うまく弾けなかったところが「お!弾けてる!」と思わず拍手したくなることもあります。
私(謙介)の師匠門下生の発表会で、師匠のこだわり「録音」がありました。
銀座ヤマハホール。師匠が録音機材をお持ちになります。
生徒一人一人に渡すためのカセットテープと、保存用のマスター録音カセット。
マイクは「ショップス」という超マニアックなステレオペアマイク。
リハーサルはマイクの微妙な高さと向きを決めるための「録音リハーサル」でした。
当時「そこまでこらなくても」と思ったのは正直な気持ちでした。
40年以上たって、今聞き返すと、師匠のこだわりの意味が伝わってきました。
「音だけ録音すればよい」のなら、スマホで十分です。
今回、ハイビジョンビデオにより「演奏者の耳で聞いた音に近い音」で録音してみます。
昔と違い、デジタルでの録音が主流なので、マイク選びも難しくなりました。
師匠の発表会で一緒に録音していたプロのレコーディング技師の方にも相談しました。
必要な機材も新たに調達し、みなさんの演奏を「精密に」録音します。
お楽しみに!