今年で設立15年目となるNPO法人メリーオーケストラ。
初心者がオーケストラのメンバーとして音楽を楽しめたら…
子供たちが大人たちと一緒に音楽を演奏することで、豊かな感受性、人間性を持つことでできたら…
そんな願いをこめて2002年1月に産声を上げました。以来、年2回に定期演奏会と毎月1回の公開練習を途絶えることなく続けてきました。私一人の力は微々たるものです。支えてくれる大人たち、それに応えて成長していく子供たちがこのオーケストラを育ててきました。
子供だけの「ジュニアオーケストラ」でもなく、演奏技術の向上だけを目的としたオーケストラでもなく。音楽という文化・芸術には国境も年齢も性別も障がいも関係ありません。音楽を聴く楽しみ、演奏する楽しみを一人でも多くの人に広めていくことが私のライフワークだと、いつからか思うようになりました。ジャンルにこだわらない、常識にしばられない、可能性を信じて今日まで
やってきました。音楽に裾野があるとしたら、それは頂点よりも広く、薄いものかもしれません。
オーケストラの演奏会に期待するものが「芸術性」であるとする考えも良くわかります。
メリーオーケストラに毎回のように足を運んでくださるお客様は、演奏する人間の成長を楽しんでくださっているように思います。
学校の部活動と違い、卒業や引退がありません。仕事や進学、家庭の事情で一時、休会したり退会したりするメンバーは、いつでもいます。
その一方で新しく入ってくる人たちもいます。第1回の定期演奏会を開いたときから、私がいつも思うことは…
やめるのは簡単。続けることが何より大切で大変。だからこそ続けることに意味があるということです。
今回の演奏会でソリストを務めてくれる依田夏希さん。彼女は第1回の定期演奏会のとき、小学校5年生でした。初々しい演奏姿が今でも同じステージにいると思い出されます。その彼女が音楽大学を卒業し、結婚した今もこうしてメリーオーケストラに関わってくれていることが何よりも嬉しく誇らしいことです。ただ上手になったからという意味ではなく、次世代の子供たちに音楽の楽しさを伝える側になって私と一緒に活動してくれる彼女に心から感謝しています。メンバーの演奏技術は決して高くありません。それでも一人ひとりがそれおぞれの環境で精一杯練習して毎月集まってきます。年に2回の演奏会ですから、演奏会が終わった翌月からすぐに、次の演奏会の練習が始まります。6回から7回の合奏練習で演奏会を迎えることになるのはとても忙しいことです。それでも、このやり方がメリーのやり方なのです。一人でも多くのメンバーが負担を感じずに続けられる方法を模索し続け、どんな壁にぶつかっても、なんとかして乗り越えてきました。これからもずっと、続けていたいから、今回の演奏会が大切なのです。
一緒に演奏してみたいという方、またこのオーケストラを応援してくださる方(賛助会員)をいつも募集しています。
年齢、技術、地域に関係なく誰でも参加できるオーケストラが「NPO法人メリーオーケストラ」です。
ぜひ、会場で一緒に音楽をお楽しみ下さい。
1月31日(日)午後4時開演(午後6時終演予定)
橋本駅北口ミウィ7階「杜のホールはしもと」
入場無料・全席自由
小さなお子様でも、障がいをお持ちのお子様でも、車椅子でのご来場も大歓迎です。
チケットや整理券、事前申込みを必要ありません。開場は午後3時30分(賛助会員の方は3時20分)
皆様のご来場を心よりお待ちしています。