昨日、元気に教室に来られた83歳の生徒さん。一時間のレッスンを心から楽しんで、そして学んで帰られました。楽譜も読めず、楽器も習ったこともない生徒さんです。
それでも、とにかく「音楽が好きなんです」という純粋な気持ちと、子供のように好奇心旺盛で人の話に耳を傾ける姿勢は、人生の後輩として学ばせてもらうことばかりです。
楽器を弾けるようになるという目的ではなく、自分のやってみたいことに躊躇せずにチャレンジすることを私は忘れていた気がします。「出来ない」「難しい」そして「もう若くない」という
逃げの姿勢ではなにも生まれないことを知らされます。この83歳の生徒さんが満足できるレッスンをできるか?と天から問われている気がします。今までに何人教えていようと、自分がどれだけ弾けようと、純粋な気持ちに応えられなければ私の技術もその程度です。私にとってのチャレンジです。